ブログ記事を書いていると、
「本文はちゃんと書けたのに、最初で離脱されてしまう気がする」
「導入文が長くなって、本題までなかなか入れない」
「何を書けば続きを読んでもらいやすいのかわからない」
と感じることがあります。
導入文は、記事の内容そのものではありません。
でも、読者にとっては、
「この先を読むかどうか」
を決める最初の判断材料になります。
特に検索から来た読者は、
自分の悩みに関係があるか
答えがありそうか
読む価値がありそうか
をかなり早い段階で見ています。
ここで大切なのは、気の利いた書き出しを考えることではありません。
まず、
誰向けの記事か
何がわかるのか
読む理由があるのか
を早めに見せることです。
最初の3行ですべて説明する必要はありません。
「この記事、自分に関係ありそう」
「知りたいことが書いてありそう」
と思ってもらえれば十分です。

この記事では、導入文を長くしすぎず、自然に本題へつなげる考え方を具体例とともに整理します。
導入文で読者が離れやすくなるのはなぜ?
導入文で離れやすくなる大きな理由は、
「読む理由がまだ見えない」
ことです。
たとえば、
「文章を書くことはとても大切です。ブログやSNS、仕事のメールなど、さまざまな場面で文章を書く機会があります。」
という書き出し。
内容自体は間違っていません。
ただ、
「この記事は何について書いてあるの?」
「自分が知りたいことは出てくる?」
がまだ見えません。
読者は、書き手が思っているほど長く待ってくれるとは限りません。
とくに検索経由なら、
「自分の疑問に答えてくれそう」
と早めにわかることが大切です。
そのため、導入文では一般論を長く続けるより、
「この記事は、あなたのこの悩みに答える内容です」
とわかる形のほうが読み進めやすくなります。
たとえば、
「導入文が長くなり、本題までなかなか入れないことはありませんか。」
と始めれば、悩みがすぐ見えます。
続けて、
「最初の数行では、読者の悩みと記事の答えを早めに見せることが大切です。」
と書けば、方向性もわかります。
導入文では、
読者を驚かせること
よりも、
読者を迷わせないこと
を優先するほうが自然です。
【図1:読む理由が見えにくい導入文と、最初に方向性が見える導入文の比較】

導入文で最初に伝えたい3つのこと
導入文では、最初に伝えることを3つに絞ると整理しやすくなります。
誰のどんな悩みに答える記事か
まず、
「これは自分向けの記事だ」
と読者が感じられることが大切です。
たとえば、
「導入文を書いているうちに、前置きばかり長くなってしまうことはありませんか。」
という一文。
これだけでも、
「それ、自分のことかも」
と思ってもらいやすくなります。
ここで大切なのは、悩みを大げさに言うことではありません。
読者が実際に感じていそうなことを、そのまま自然な言葉にします。
たとえば、
「最初の一文がなかなか決まらない」
「導入が長くなってしまう」
「本題へどうつなげればいいかわからない」
といった悩みです。
この記事で何がわかるか
次に、
「この記事を読むと何がわかるのか」
を見せます。
たとえば、
「導入文では、読者の悩みと記事の答えを早めに見せることが大切です。」
と書けば、記事の方向性がわかります。
この段階では、細かい内容を全部並べなくても大丈夫です。
「最初の3行の考え方がわかる」
「長くなりにくい導入の作り方がわかる」
くらいが伝われば十分です。
読むと何を判断しやすくなるか
さらに、
「読んだあと、何ができるようになるか」
まで少し見せると、読む理由がはっきりします。
たとえば、
「最初の数行に何を置けばいいかがわかると、前置きが長くなりにくくなります。」
という形です。
ここも大げさにする必要はありません。
「必ず読まれる」
「離脱がゼロになる」
とは書かず、
「読み進めやすい形に整えやすくなる」
「本題へ自然につなげやすくなる」
くらいの表現で十分です。
【図2:導入文の最初に入れたい「誰向け・何がわかる・読む理由」の3要素】

最初の3行は「悩み→答え→わかること」で考える
導入文が書けないときは、最初の3行を型で考えると作りやすくなります。
基本は、
悩み
↓
答え
↓
この記事でわかること
です。
たとえば、
「ブログを書いても、最初で離脱されてしまう気がしませんか。」
「導入文では、読者の悩みと記事の答えを早めに見せることが大切です。」
「この記事では、最初の3行に何を入れると読み進めやすくなるのかを具体例つきで紹介します。」
この流れなら、
誰向けか
何が大切か
この先で何がわかるか
が早めに見えます。
この型のいいところは、文章を飾らなくても成立することです。
うまい言い回しを考えるより、
読者が知りたい順番に並べる
と考えたほうが作りやすくなります。
もちろん、毎回この順番でなければいけないわけではありません。
記事によっては、
答え
↓
悩み
↓
詳しい説明
のほうが自然な場合もあります。
ただ、導入文が長くなりやすい人には、
悩み
答え
わかること
の順番が使いやすい基本形です。
最初の3行に全部詰め込まなくていい
「最初の3行が大事」と聞くと、
すべての情報を最初に入れなければ
と思うかもしれません。
でも、最初の3行ですべて説明する必要はありません。
むしろ、
悩み
結論
理由
具体例
注意点
この記事でわかること
読むメリット
まで全部入れると、かえって読みにくくなります。
最初の3行の役割は、
記事を読み切ってもらうこと
ではありません。
その先を読んでみようと思ってもらうことです。
ここでは、
「自分向けの記事だ」
「答えがありそうだ」
と伝われば十分です。
細かい理由や具体例は本文に任せて大丈夫です。
むしろ、最初で全部説明しようとすると、導入文が本文のように長くなります。
導入文は、
入口
と考えるとわかりやすいです。
入口で全部を説明するのではなく、
「この先に何があるのか」
が見えるくらいで十分です。
【関連記事1:同じことを何度も説明してしまう人へ|必要な情報だけ残す文章の削り方】
導入文が長くなりやすい4つの原因
導入文が長くなるときには、よくあるパターンがあります。
前置きから始めている
たとえば、
「ブログを書くときには、さまざまなことを意識する必要があります。タイトルや見出し、本文の構成など、大切な要素はたくさんあります。」
という始まりです。
内容は間違っていません。
ただ、テーマが「導入文の書き方」なら少し遠回りです。
これなら、
「導入文が長くなり、本題までなかなか入れないことはありませんか。」
と始めたほうが、読者の悩みに早く届きます。
前置きは必要なこともあります。
でも、
「なくてもテーマが伝わる前置き」
なら、思い切って削っても大丈夫です。
自分の体験を先に書いている
個人ブログでは、体験談があると親しみが出ます。
ただ、
「私も昔は導入文が苦手でした」
「最初は何を書けばいいかわからず……」
「いろいろ試してきました」
と自分の話から長く始めると、読者が置いていかれることがあります。
体験談を入れるなら、
読者の悩み
↓
必要なら自分の体験
↓
記事の答え
くらいの順番のほうが自然です。
自分の話は、読者の悩みを理解する補助として使うとまとまりやすくなります。
この記事でわかることを詰め込みすぎている
たとえば、
「この記事では、導入文の意味、役割、書き方、注意点、具体例、NG例、記事タイプごとの違い、チェックポイントを紹介します。」
と全部並べると、少し情報量が多くなります。
これなら、
「この記事では、最初の3行に何を入れると読み進めやすくなるのかを具体例つきで紹介します。」
くらいに絞ったほうがすっきりします。
「この記事でわかること」は、
目次
ではありません。
記事全体を短く表す一言くらいで十分です。
答えを後ろまで引っ張っている
「答えは最後に紹介します」
という形で引っ張りすぎると、読者は不安になります。
検索してきた人は、まず答えの方向を知りたいことが多いです。
最初に、
「導入文では、読者の悩みと答えを早めに見せることが大切です。」
と方向性を出しても、そのあとに詳しく説明する余地は十分あります。
答えを全部隠す必要はありません。
むしろ、
「ここに自分の知りたい答えがありそう」
と安心してもらったほうが、その先を読み進めやすくなります。
【図3:導入文が長くなる4つの原因と、短くする方向性】

読まれにくい導入文を直してみよう
具体例で比べてみます。
修正前:
「ブログを書くときには、さまざまなことを考える必要があります。タイトルや見出し、文章の長さ、言葉の使い方など、大切なポイントはたくさんあります。その中でも導入文は重要です。私も最初は導入文を書くのが苦手でした。」
悪い文章ではありません。
ただ、読者が知りたい
「導入文をどう書けばいいの?」
という答えまで少し距離があります。
修正後:
「導入文が長くなり、本題までなかなか入れないことはありませんか。最初の数行では、読者の悩みと記事の答えを早めに見せることが大切です。この記事では、最初の3行を作る考え方を具体例つきで紹介します。」
こちらは、
悩み
答え
この記事でわかること
が早めに見えます。
文章を上手に見せたというより、
読者が迷わない順番に並べた
という違いです。
もうひとつ見てみます。
修正前:
「文章にはさまざまな書き方があります。人によって好みも違いますし、導入文の正解もひとつではありません。とはいえ、読まれる文章にはいくつか共通点があります。」
修正後:
「導入文で何を書けばいいかわからないときは、最初に『誰向け・答え・わかること』を置いてみましょう。この3つが見えるだけでも、本題へつなげやすくなります。」
後者のほうが、早い段階で答えの方向が見えます。
導入文を直すときは、
「何を追加するか」
より、
「何を先に出すか」
を見ると整えやすくなります。

共感は「気持ちを代弁する」くらいで十分
導入文には共感を入れたほうがいい、と聞くことがあります。
ただ、
「わかります」
「つらいですよね」
「本当に困りますよね」
「私も同じでした」
と重ねる必要はありません。
たとえば、
「導入文を書いているうちに、前置きばかり長くなってしまうことはありませんか。」
これだけでも十分に読者の悩みに寄り添っています。
大切なのは、
「私はあなたの気持ちを全部理解しています」
と伝えることではありません。
読者が今感じていることを自然に言葉にすることです。
共感を強くしすぎると、かえってわざとらしく見えることもあります。
最初は、
読者が困っていそうなことを一つ言葉にする
くらいで考えると自然です。
この部分は、次の記事以降で扱う「共感される文章」にもつながります。
導入文では、共感を深く掘るより、
「自分向けの記事だ」
と感じてもらえる程度で十分です。
【関連記事2:共感される文章の書き方|『自分のことだ』と感じてもらう伝え方】
導入文で答えを全部隠さない
続きを読んでもらいたいと思うと、
「答えは最後に紹介します」
と引っ張りたくなることがあります。
でも、検索から来た読者は、
「この記事に答えはある?」
を早めに知りたいことが多いです。
そのため、
結論そのもの
または結論の方向性
は、最初に少し見せても大丈夫です。
たとえば、
「読まれやすい導入文では、読者の悩みと記事の答えを早めに見せます。」
と書いても、
なぜそれが大切なのか
どう書けばいいのか
どんな例があるのか
記事タイプによって何が違うのか
は本文で詳しく説明できます。
答えを見せることと、記事の価値を全部出し切ることは同じではありません。
読者を焦らすより、
「ここに答えがありそう」
と安心してもらうほうが自然です。
煽りすぎる導入文は避ける
読者の注意を引こうとして、強い言葉を使いすぎることもあります。
たとえば、
「この方法を知らないと損です」
「今すぐ直さないと危険です」
「絶対に最後まで読んでください」
「ほとんどの人が間違えています」
といった表現です。
一瞬目を引くことはあります。
ただ、記事の内容に対して表現が強すぎると、読者は警戒することがあります。
文章術の記事なら、
「導入文が長いと、本題に入る前に離れられることがあります。」
くらいでも十分です。
不安を大きくするより、
何に気をつければいいか
を自然に示したほうが、個人ブログとしても読みやすくなります。
「読ませる」より、
「安心して読める入口を作る」
と考えるほうが、今回の記事には合っています。
記事タイプによって導入文の順番は少し変わる

基本は同じですが、記事の種類によって最初に見せるものは少し変わります。
悩み記事は「悩み」から入る
たとえば、
「文章を書いても、最初で離脱されてしまう気がしませんか。」
のように、読者が感じている悩みから入ります。
まだ商品や方法を知らない人には、この形が自然です。
悩み
↓
答えの方向
↓
この記事でわかること
という流れが作りやすくなります。
商標記事は「知りたい答え」から入る
商品名で検索している人は、すでに知りたいことがはっきりしています。
たとえば口コミ記事なら、
「○○の口コミを見ると、使いやすさを評価する声がある一方、△△を気にする声もあります。」
のように、知りたい答えへ早めに入るほうが自然です。
商品ジャンルの一般的な説明を長くする必要はありません。
比較記事は「何を比べる記事か」を早めに見せる
比較記事なら、
「AとBの違いは、価格だけでなく○○と△△にもあります。」
のように、
何を比べるのか
を早めに見せます。
さらに、
「価格重視ならA、○○重視ならBを確認しやすいです。」
のように判断軸まで少し見せると、読み進めやすくなります。
導入文は全部同じ型にするのではなく、
検索してきた人が最初に知りたいこと
に合わせて順番を変えるのがポイントです。
導入文を書いたら3つだけ確認する
導入文を書き終えたら、細かいテクニックより、まず3つ確認してみてください。
1つ目は、
「誰向けの記事かわかるか」
です。
読者の悩みや状況が見えているか確認します。
2つ目は、
「何がわかる記事か早めに見えるか」
です。
答えの方向性や記事のテーマが伝わっているか見ます。
3つ目は、
「本題まで遠くなっていないか」
です。
前置き
自分の話
一般論
説明
を増やしすぎていないか確認します。
この3つができていれば、導入文はかなり整理しやすくなります。
さらに迷ったら、
「最初の3行だけ読んで、この記事の目的がわかる?」
と確認してみてください。
タイトルを隠した状態でも方向性が見えるなら、かなりわかりやすくなっています。
導入文は最後に書いてもいい
導入文がなかなか書けないと、
「最初から順番に書かなければ」
と思って手が止まることがあります。
でも、導入文は記事の最初にあるだけで、
最初に書かなければいけない部分
ではありません。
本文を書いたあとなら、
この記事で一番伝えたいこと
読者が最初に知りたい答え
記事全体でわかること
が見えやすくなっています。
そのため、
本文
↓
まとめ
↓
最後に導入文
という順番で書いても問題ありません。
むしろ、最初から導入を完璧にしようとするより、本文を書いてから戻ったほうが短く整理しやすい人もいます。
「導入文が書けないから記事が進まない」
というときは、いったん飛ばしても大丈夫です。
導入文が書けないときは「書き出しの型」を持っておく

導入文の考え方がわかっていても、
「そもそも最初の一文が出てこない」
ことがあります。
そんなときは、毎回ゼロから考えなくても大丈夫です。
悩みから始める。
質問から始める。
結論から始める。
具体例から始める。
読者の状況から始める。
など、いくつか書き出しの型を持っておくと、最初の一文を作りやすくなります。
ただし、型を使う目的は、
文章をそれっぽく見せること
ではありません。
書き始めるきっかけを作ることです。
次の記事では、
「書き出しが思いつかないときの考え方|文章の始め方7パターン」
をテーマに、文章を始めやすくする具体的な型を整理していきます。
【関連記事3:書き出しが思いつかないときの考え方|文章の始め方7パターン】
まとめ
読まれやすい導入文を作るときに、特別な言い回しを考える必要はありません。
まずは、
誰のどんな悩みに答えるのか。
この記事で何がわかるのか。
読むと何を判断しやすくなるのか。
を早めに見せてみてください。
最初の3行は、
悩み
↓
答え
↓
この記事でわかること
で考えると整理しやすくなります。
ただし、3行にすべて詰め込む必要はありません。
その先を読んでみようと思える情報があれば十分です。
また、
前置きを長くしない
自分の体験から始めすぎない
答えを必要以上に隠さない
共感や煽りを強くしすぎない
という点も意識すると、自然な導入文になりやすくなります。
記事タイプによって、
悩みを先に出す
答えを先に出す
比較ポイントを先に出す
と順番を変えることも大切です。
そして、導入文がどうしても書けないときは、最初に完成させなくても大丈夫です。
本文を書いたあとに戻ると、
何を最初に伝えるべきか
が見えやすくなることがあります。
導入文の役割は、読者を無理に引き止めることではありません。
「この記事には、自分が知りたいことがありそう」
と安心して本題へ進んでもらうことです。
まずは最初の3行で、読者が迷わない入口を作ることから始めてみてください。


