最近では「いちじくを皮ごと食べる派」がじわじわ増えています。SNSでも「皮ごと食べたほうが香りがいい」「剥くのがもったいない」といった声が多く見られますが、一方で「本当に大丈夫?」「渋くない?」と不安に思う人も少なくありません。
実はいちじくの皮は、完熟状態ならやわらかく、食べられるように進化した果皮。しかも栄養も豊富なんです。この記事では、洗い方・剥き方・味や栄養の違い、保存法、さらにはおすすめ品種までを徹底解説します。
読後には、自分にぴったりの“いちじくの食べ方スタイル”が見つかるはずです。
いちじくは皮ごと食べても大丈夫?その理由と注意点

皮ごと食べてもいいの?と疑問に思う人に向けて、まずは基本からじっくり解説します。いちじくの皮は非常に薄く、果肉と一体化しているため、完熟であれば食用として問題はほとんどありません。完熟果の皮は噛むとやわらかく、果肉の甘みと調和して独特の風味を楽しめます。
実際に食感としては、薄いゼリー状の膜を一枚かんでいるような感覚。皮を残すことで果実の香りがより広がるという声も多いです。ただし、未熟ないちじくでは渋みや苦味を感じることがあるため注意が必要です。また、市販のいちじくでは表面に農薬やワックスが付着している場合もあり、皮ごと食べるときは流水で優しく洗うことが大切。
家庭菜園や庭採れのいちじくでも、虫や鳥の跡があることがあるため、よく確認してから口にするようにしましょう。環境や状態に合わせて食べ方を選ぶことで、安全にいちじく本来の味わいを堪能できます。
皮が薄く柔らかいから、完熟なら皮ごとでも美味しい
いちじくの皮は果実を守るための薄い膜のような構造で、熟すほど柔らかくなります。完熟果では皮の部分が果肉とほぼ一体化しており、噛むとわずかにぷちっとした食感のあと、舌の上でとろりと溶けるような感覚が広がります。
皮ごと食べることで、果肉の蜜のような甘みと芳香が一層引き立ち、ジューシーさと香ばしさの両方を感じられます。また、皮には微細な繊維があり、噛むことでほどよいアクセントを与えます。冷やして食べるとより食感の違いがわかりやすく、完熟のタイミングを見極める目安にもなります。
家庭で追熟させたい場合は、直射日光を避けた常温で1日ほど置き、指で軽く押して柔らかさを感じたら食べ頃です。これが“皮ごとで美味しい”状態のサインです。
未熟ないちじくは渋みが強いので注意
完熟前のいちじくにはタンニンが多く含まれ、舌に渋みを感じやすくなります。皮の部分にもその渋みが残るため、未熟果は剥いて食べるのがおすすめです。さらに未熟果では果肉の糖度が低く、皮の繊維質が固いため、かむと少し苦味を感じることがあります。もし購入したいちじくがやや硬い場合は、風通しのよい場所で新聞紙に包んで半日から1日置くとやや柔らかくなり、食べやすくなります。完熟を待つことで、皮の薄さや香りの豊かさが際立ち、果実本来の甘さを最大限に楽しむことができます。
市販いちじくと庭採れいちじくでは安全性が違う
市販品はいったん農薬処理が施されている場合もあるため、皮ごと食べるときはよく洗うことが大切です。できれば水で軽くすすいだ後、野菜用の洗浄剤や重曹水を使うと、表面の汚れや農薬をよりしっかり落とせます。また、スーパーや市場で購入したいちじくは、輸送中にワックスがかかっている場合もあるため、ぬるま湯で洗うと安心です。特に小さな子どもや妊婦さんが食べる場合は、念入りに洗っておきましょう。
一方、家庭菜園や庭で採れたいちじくは、化学薬品の心配が少ないものの、虫食いや鳥の跡、雨によるカビの発生などのリスクがあります。食べる前には皮の表面をよく観察し、黒ずみや変色がある部分は包丁で取り除くのが安全です。採れたてのものは香りが強く、果汁も豊富なため、食べる直前に軽く洗うだけでOK。収穫後はなるべく早めに食べると、果肉の劣化や雑菌の繁殖を防げます。こうしたひと手間を加えることで、市販・家庭用いちじくどちらも安心して皮ごと楽しむことができます。
いちじくを洗うときのポイント|白い粉(ブルーム)はどうする?

「いちじくの皮って洗うの?」という疑問に答えます。表面に見える白い粉や産毛のようなものは“ブルーム”と呼ばれる天然成分で、実は鮮度の証。果実が乾燥しないように自ら分泌している保護膜のようなものです。
ブルームがしっかり残っているいちじくは、収穫から間もない新鮮な証拠。触ると少し粉っぽいですが、実際には果実のうるおいを守る天然のバリアなのです。
逆に、表面がツルツルすぎるいちじくは収穫後に水洗いされたり、長く流通した可能性があり、鮮度が落ちている場合もあります。
落としすぎると風味を損なう場合もあるので注意が必要です。無理に擦ると皮が破れてしまい、果肉の甘い香りが飛んでしまうことがあります。洗う際は流水で優しくなでるようにし、指先で軽く触れる程度でOK。気になる場合は、やわらかい布やキッチンペーパーで軽くふき取る程度にしましょう。
白い粉(ブルーム)は鮮度の証、落としすぎ注意
ブルームは果実の水分を保ち、乾燥を防ぐ天然のワックス成分です。無理にこすり落とす必要はありません。軽くすすぐ程度で十分です。さらに詳しく言えば、ブルームが残ることで皮が傷みにくく、保存時の劣化も防げます。
特に夏場は乾燥や冷蔵庫内の風で水分が奪われやすいため、ブルームを残したままのほうが日持ちが良くなる傾向があります。新鮮ないちじくを選ぶ際は、この白い粉を目安にすると良いでしょう。
流水でなで洗い+ペーパーで水気を取るのが正解
流水でやさしく撫でるように洗い、キッチンペーパーで水気をふき取るだけでOKです。手のひらで優しく転がすようにして全体を洗うと、皮の薄いいちじくでも破れにくくなります。ゴシゴシ洗うと皮が破れ、果肉がにじみ出てしまうだけでなく、香りも逃げてしまうので注意が必要です。
水の温度は冷水よりも少しぬるめの常温水がベスト。温度差で皮が締まりすぎず、自然な食感を保てます。洗い終わったらキッチンペーパーや柔らかい布で軽く押さえるようにして水気を取ります。強く拭くと表面がこすれて果汁が滲むので、“触れる程度”の感覚で扱うのがコツです。
さらに、ヘタの部分に汚れが残りやすいので、竹串や指先で軽くなぞるようにして掃除するとより清潔。これで見た目も美しく、食感も損なわずに仕上がります。
洗いすぎはNG!果肉が傷んで味が落ちる理由
完熟いちじくは水分が多く皮が繊細で、長く水に浸けると細胞が壊れてしまいます。水分を吸収しすぎた果肉は崩れやすく、甘みも薄まってしまうのです。特に冷たい水に長く浸すと、温度差によって皮が収縮し、果肉の組織が破壊されることもあります。
結果として、冷蔵庫に入れても傷みやすくなり、日持ちが短くなります。洗いすぎを防ぐためには、食べる直前にさっと洗ってからすぐに食べること。どうしても前日に洗いたい場合は、水分をしっかり拭き取ってから保存容器に入れ、冷蔵庫の野菜室で保管するようにしましょう。そうすることで、いちじく本来の甘みとみずみずしさを長く楽しむことができます。
皮を剥く場合のおすすめ方法|見た目もキレイに仕上がるコツ

皮を剥くと上品な甘みととろける食感が際立ちます。果皮をキレイにむくコツを知っておくと、見た目も美しく仕上がります。皮を剥くことで果肉の色合いがより鮮やかになり、テーブルに並べるとまるでスイーツのような華やかさが生まれます。
剥き方ひとつで印象が変わるため、熟度やシーンに合わせて工夫してみましょう。いちじくは皮が薄く柔らかいので、焦らず丁寧に扱うことがポイントです。また、剥いた直後は果汁が出やすくなるため、盛り付け皿の上やペーパータオルの上で作業すると後片付けも楽になります。
完熟いちじくは手でつるんと剥ける
熟したいちじくは、ヘタの部分を少し押すと自然に割れ、皮がつるんと剥けます。包丁いらずで簡単です。指先で皮の端をつまみ、ゆっくり引き下げるようにすると、果肉を傷つけずにきれいにむけます。完熟度が高いほど、皮がするりと離れ、まるで桃の皮をむくような感覚です。
もし冷蔵庫で冷やしてからむくと、果肉が締まって手で扱いやすくなります。皮をむいた断面は淡いピンク色で、とろけるような食感と甘い香りが広がり、デザートとしてそのままでも十分な満足感を得られるでしょう。
包丁で縦に切れ目を入れると美しい断面に
ナイフで縦に浅く切れ目を入れ、指でそっとめくるように剥くと果肉が傷まず、断面も綺麗に見えます。刃を入れる角度は浅めにし、皮の表面だけを切るイメージで行うと果肉に傷をつけずにすみます。いちじくをまな板に置く際は、転がらないようキッチンペーパーを敷いておくと安定して作業できます。
剥いたあとの断面はほんのりピンク色で、繊細な繊維が放射状に広がり、まるでアートのように美しい仕上がりになります。カット後はレモン汁を少し振りかけると変色を防ぎ、見た目の鮮やかさを長く保てます。デザートや写真映えを狙いたいときにも最適な方法です。
湯むきで簡単&皮の香りも楽しめる
お湯に数秒くぐらせてから冷水に取ると、皮がするりと剥けます。香りを残したい場合におすすめの方法です。湯むきする際は、80℃前後のお湯に5〜10秒ほどくぐらせるのが目安。沸騰したお湯では果肉が煮えてしまうため注意しましょう。
すぐに冷水にとることで皮が縮み、自然に浮き上がります。湯むきしたいちじくは皮の香りがふんわりと残り、ジャムやタルトに使うと風味がぐっと引き立ちます。また、湯むき後に軽く冷やすと口当たりがより滑らかになり、デザートとして上品な仕上がりになります。
白い汁(ラテックス)で手がかゆくなる人への対策
いちじくの白い液にはラテックスと呼ばれる成分が含まれています。これは天然ゴムにも含まれるタンパク質の一種で、皮をむいた際に果肉やヘタの部分からじわっと滲み出てくる白い樹液のようなものです。敏感な人が触れると、手のひらや指先がピリピリしたり、軽いかゆみや赤みが出ることがあります。特にアレルギー体質の方や肌が乾燥しやすい方は反応しやすいため注意が必要です。
気になる場合は薄手の手袋をつけて作業するのが安心です。ビニールやポリエチレン製の手袋を使用すると、果汁やラテックスが直接肌に触れるのを防げます。もしうっかり素手で触れてしまった場合は、すぐに流水でしっかり洗い流し、石鹸で手を洗いましょう。
その後、かゆみや赤みが残る場合は冷やしたタオルで軽く冷却し、必要に応じて低刺激のハンドクリームや保湿剤を塗ると落ち着きます。また、ラテックスが衣類につくとシミになりやすいので、エプロンなどでガードしておくのもおすすめです。
これらの対策を行えば、安心していちじくの下ごしらえを楽しむことができます。
皮ごと vs 剥く|味・食感・栄養の違いを徹底比較

皮ごと食べるのと、剥いて食べるのでは味わいや栄養価が大きく変わります。どちらが良いかは目的次第です。皮の食感や香り、果肉とのバランスなど、それぞれに個性があり、食べるシーンや健康意識によって最適な方法が異なります。
例えば、香りや風味を重視するなら皮ごと、甘さをダイレクトに楽しみたいなら剥いて──といったように、自分の好みに合わせて選べるのがいちじくの魅力です。さらに、栄養学的にも両者には明確な違いがあり、どちらを選ぶかで摂取できる成分量が変わってきます。
ここでは「栄養」「味」「食感」の3つの視点から、その違いを詳しく比較していきましょう。
皮ごとはポリフェノールと食物繊維が豊富
皮には抗酸化作用のあるポリフェノールと食物繊維が多く含まれます。美容や腸活を意識する人には、皮ごと食べるのがおすすめです。特にポリフェノールの一種であるアントシアニンは紫外線やストレスによる酸化を防ぐ働きがあり、肌のハリやくすみ防止に役立ちます。
また、食物繊維は腸のぜん動運動を促し、便通を改善して老廃物の排出をサポートします。皮を一緒に食べることで、果肉だけでは得られない“自然なデトックス効果”を期待できるのです。さらに、皮の部分に含まれる香り成分はリラックス作用もあるとされ、食後の満足感を高めてくれます。
皮ごと味わえば、いちじく本来の深みと香りを余すところなく楽しむことができます。
剥くと甘みと香りが際立つ
皮を取り除くことで、果肉の甘みと香りがダイレクトに感じられます。皮を剥くと果肉から立ち上る香りがより豊かに広がり、舌の上でとろけるような柔らかさが際立ちます。完熟したいちじくを剥いて口に含むと、まるで蜂蜜のような濃厚な甘さが広がり、口いっぱいにジューシーな香りが漂います。
デザートやスイーツに使う場合は、剥く方が上品な味わいになります。果肉だけを使うと色も鮮やかになり、見た目の美しさも引き立ちます。さらに、剥いた果肉は他の果物や乳製品との相性もよく、パフェやケーキ、ゼリーなどの材料としても使いやすい点が魅力です。
味のバランスを重視したい場合は、砂糖控えめのスイーツに加えると、いちじくの自然な甘みが主役になります。
用途別のおすすめ(スムージー・デザート・おつまみ)
スムージーや焼きいちじくは皮ごとがおすすめ。ヨーグルトやタルトなど繊細な味に仕上げたい場合は剥いて使うと良いでしょう。スムージーでは皮ごとのままブレンダーにかけることで、ポリフェノールや食物繊維を丸ごと摂取できます。
一方で、ヨーグルトやタルトなど甘さや香りを丁寧に活かしたいデザートでは、皮を剥くことで雑味が減り、よりなめらかで上品な味わいに仕上がります。おつまみとして楽しむ場合は、皮ごとのまま軽く炙ると香ばしさが増し、ワインやチーズとの相性が抜群。料理の種類によって皮のあり・なしを使い分けることで、いちじくの魅力を最大限に引き出すことができます。
いちじくの品種によって皮の食べやすさが違う!

皮の厚みや渋みは品種ごとに違います。代表的な品種を知っておくと、食べ方の判断がしやすくなります。日本国内だけでも10種類以上のいちじくが流通しており、それぞれに味や香り、皮の質感に特徴があります。
皮がごく薄いタイプもあれば、やや厚めで果肉がしっかりしたものもあり、好みや調理法によって“ベストな食べ方”が変わってくるのです。ここでは特に人気のある代表品種を中心に、その特徴とおすすめの食べ方を紹介します。
桝井ドーフィンは皮が薄く初心者向け
国内流通量No.1の品種。皮が非常に薄く、皮ごと食べやすいタイプです。甘さと酸味のバランスが良く、初めての“皮ごと体験”に最適。果肉は淡いピンク色でジューシー、香りは上品でクセがありません。完熟すると皮まで柔らかくなり、噛むと口いっぱいにみずみずしい甘さが広がります。
冷やして食べるとさらに爽やかさが増し、デザート感覚でも楽しめます。また、皮が薄いためスムージーやジャムにも向いており、丸ごと使っても渋みが出にくいのが特徴。まさに“いちじく初心者におすすめの万能タイプ”といえるでしょう。
とよみつひめは甘みが強く皮ごと派に人気
福岡発のブランドいちじく。皮がやや厚めですが柔らかく、糖度が高いため皮の存在が気になりません。果肉は濃厚でねっとりとした甘さがあり、口に含むと蜂蜜のような風味が広がります。糖度は20度前後と非常に高く、デザートのような満足感を得られるのが特徴です。
皮を噛むとほんのりとした渋みがアクセントとなり、甘さとのバランスが絶妙。皮ごと食べると、香りや食感の層を楽しめるため“いちじく通”にも人気があります。また、とよみつひめは栽培地が限定されており、福岡県産のブランドとして贈答用にも高い評価を得ています。
皮ごと冷やして食べるとフルーティーな香りが際立ち、紅茶やワインとの相性も抜群です。ジャムやコンポートにしても皮の色が美しく残るため、見た目にも華やかです。
海外産は皮が厚め、剥いて食べるのがベター
トルコなどの輸入いちじくは皮が硬く渋みが強め。ドライ加工やスイーツ向きです。特にトルコ産やカリフォルニア産はいちじくの中でも果肉が締まっており、水分が少ないため保存性に優れています。その分、皮が厚くしっかりしているため、生で食べるときはやや噛みごたえを感じることがあります。
剥いて食べることで渋みが和らぎ、果肉の上品な甘さをより楽しむことができます。輸入いちじくは乾燥加工されることが多く、ドライフルーツや焼き菓子、ジャムなどに最適。加熱することで皮の香ばしさが引き立ち、香りと甘みのコントラストを生かしたお菓子作りにも重宝します。
品質の高い輸入いちじくを選ぶ際は、表面のしわや弾力をチェックし、柔らかすぎず適度に張りのあるものを選ぶと良いでしょう。
食べきれないときの保存法|常温・冷蔵・冷凍の使い分け

完熟したいちじくは日持ちが短く、保存方法がカギ。皮付き・皮なしで変わる保存のコツを紹介します。完熟のタイミングを逃すと、果肉が一気に傷みやすくなるため、購入後すぐの扱いが重要です。保存時には、温度・湿度・空気の通り方を意識するだけで、甘みや香りの持続時間が大きく変わります。
また、皮を残すかどうかによって乾燥や酸化のスピードが異なるため、シーンに合わせて保存法を使い分けましょう。冷蔵・冷凍の適切な方法を知っておくと、食べごろを長くキープできます。
常温保存はNG!完熟は冷蔵で2〜3日以内に
追熟しないいちじくは、常温ではすぐ傷みます。冷蔵庫で2〜3日が限度です。完熟果は非常にデリケートで、わずかな温度変化でも果皮が割れたり、果汁が漏れたりします。購入後はできるだけ早く冷蔵庫の野菜室へ入れましょう。
保存するときはラップで1つずつ包むか、密閉容器に入れて保湿するのがポイント。直接冷気に当てると乾燥して風味が落ちるため、ペーパータオルを敷いて湿度を保つとより効果的です。
2〜3日以内に食べ切るのが理想ですが、香りを損なわずに保存したい場合は、食べる30分ほど前に常温に戻すと、甘みと香りがより引き立ちます。
皮ごと冷凍すればスムージーにも使える
皮付きのまま冷凍すれば、スムージーの素材として便利。冷凍する際は、ヘタを取り除き、ラップで包んでから密閉袋に入れると乾燥を防げます。丸ごとでも、カットしてからでもOKですが、小さく切っておくと後でミキサーにかけやすくなります。
凍らせたいちじくは、解凍時に半解凍で食べるとシャーベットのような食感が楽しめ、ひんやりデザートとしてもおすすめです。ミルクや豆乳、ヨーグルトと一緒にブレンドすれば、自然な甘みと香りが際立つ栄養スムージーに。
皮ごと使うことでポリフェノールや食物繊維を無駄なく摂取でき、忙しい朝の栄養補給にもぴったりです。冷凍保存の目安は約1か月。風味を保つために、なるべく早めに使い切りましょう。
ドライいちじくで香りと栄養を長期保存
スライスして低温のオーブンで乾燥させると、ドライいちじくになります。皮ごとのままでも香ばしく、長期保存が可能です。オーブンの温度はおよそ80〜100℃で、時間は3〜4時間ほどが目安。途中で裏返すと均一に乾燥します。
完全に乾かすと長期保存向き、半生状態に仕上げればしっとりとした食感が残り、お菓子やヨーグルトのトッピングに最適です。保存する際は、湿気を避けて密閉容器や瓶に入れ、冷暗所で保管します。
手作りのドライいちじくは香りが濃厚で、市販のものより自然な甘さ。鉄分やカルシウムも凝縮されるため、美容や健康を意識する人にも人気です。
いちじくの皮に含まれる栄養と美容効果

皮には見逃せない栄養がたっぷり。美容や健康を意識する方は注目のポイントです。いちじくの皮には、果肉には少ないポリフェノールや食物繊維、ミネラル類が凝縮されており、まさに“食べる美容液”ともいえる存在です。
特に皮の部分は、果実が外的ストレス(紫外線や乾燥)から身を守るために発達した部分で、抗酸化成分が非常に豊富。毎日の食生活に取り入れることで、内側からのエイジングケアにもつながります。
さらに、皮ごと食べることで血糖値の急上昇を抑え、満腹感を得やすくする効果もあるため、ダイエット中の間食としてもおすすめです。
ポリフェノールで老化を防ぐ抗酸化作用
皮の赤紫色はアントシアニンというポリフェノール由来。紫外線やストレスで発生する活性酸素を抑える働きがあります。アントシアニンは目の疲れにも効果があるとされ、長時間パソコンやスマホを使う人にもぴったり。
さらに、この成分には血流を改善し、冷えや肩こりの予防にも役立つ作用が報告されています。いちじくの皮は、ただ見た目が美しいだけでなく、身体の内側から美と健康をサポートしてくれる“天然のサプリメント”のような存在なのです。
食物繊維で腸内環境をサポート
皮の部分に不溶性食物繊維が多く含まれ、腸のぜん動を促進。便通改善やデトックス効果が期待できます。不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収して膨らみ、腸を刺激して排便をスムーズにします。これにより、老廃物の排出が促進されるほか、腸内の善玉菌を増やす環境づくりにも貢献します。
さらに、いちじくの皮には水溶性食物繊維の一種であるペクチンも含まれており、血糖値の上昇を緩やかにし、コレステロール値を下げる効果も期待できます。
腸内環境が整うことで、肌トラブルの改善や免疫力アップにもつながるため、美容と健康の両方にうれしい働きをしてくれます。
カルシウム・鉄分も含まれ、美容にも◎
いちじくは果物の中でもミネラルが豊富。皮ごと食べれば栄養のロスを防ぎ、貧血予防や肌ツヤ維持にも役立ちます。特に鉄分は赤血球をつくる重要な成分で、女性に多い貧血対策に効果的。カルシウムは骨や歯の健康維持だけでなく、イライラを抑える神経安定作用もあります。
また、いちじくにはマグネシウムやカリウムもバランスよく含まれており、むくみ防止や代謝促進にも一役買います。これらのミネラルを皮ごと摂取することで、果肉だけを食べるより効率よく吸収できる点も魅力。
日常的に食べることで、内側からハリのある美肌を育て、疲労回復にも役立ちます。
いちじくをもっと楽しむ!簡単アレンジレシピ3選

皮ごとでも剥いても楽しめる、ちょっとおしゃれな食べ方を紹介します。いちじくはそのままでも十分おいしいですが、ひと工夫加えるだけで見た目も味もぐっと洗練された印象に変わります。
季節の果物として、朝食やティータイム、デザートのアクセントなど幅広く活用できるのも魅力です。ここでは、手軽にできて華やかなアレンジをいくつか紹介します。
おもてなしにもぴったりで、SNS映えも抜群です。
皮ごとヨーグルトでデザート風に
冷やしたいちじくを輪切りにしてヨーグルトにトッピング。皮の色合いが美しく、見た目も華やかです。皮ごとのプチプチとした食感がヨーグルトのなめらかさと好相性で、食べるたびに異なる味のハーモニーを楽しめます。
お好みでハチミツやナッツを加えると香ばしさがプラスされ、リッチなデザートに早変わり。朝食にも合いますし、冷やしたグラスに盛り付ければ、カフェのような雰囲気で楽しめます。
剥いた果肉をチーズ&生ハムで前菜に
甘じょっぱい組み合わせが絶妙。白ワインやスパークリングと相性抜群です。いちじくのとろけるような果肉に、塩気のある生ハムとまろやかなチーズを合わせることで、まるでレストランの一皿のような贅沢な味わいに。
モッツァレラやクリームチーズ、カマンベールなど、ミルキーなタイプのチーズが特に好相性です。オリーブオイルを軽く垂らしたり、黒胡椒をひと振りすると味が引き締まり、ワインのお供にもぴったり。バゲットにのせてカナッペ風にすれば、パーティーやおもてなしにも映えます。
甘さと塩気、果実と乳製品のコントラストが生み出す奥深い味わいを、ぜひゆっくりと楽しんでください。
皮ごとジャムや焼きいちじくで香ばしく
皮を残して煮詰めると香りが強く出ます。トーストやパンケーキにのせても絶品です。皮ごと煮ることで、いちじく特有の香ばしさと深い色合いが引き立ちます。砂糖とレモン汁を加えて弱火でコトコト煮込むと、皮から自然なとろみが出て濃厚なジャムに。
焼きいちじくにする場合は、皮ごと半分にカットしてオーブンで軽く焼くだけ。表面がキャラメル状にこんがり焼け、甘みが凝縮されます。バターをのせてトーストに合わせるのもおすすめ。
香ばしい皮の風味と果肉のジューシーさが合わさり、朝食やデザートタイムが特別なひとときに変わります。
まとめ|いちじくは“皮ごとでも剥いても正解”!自分の味覚で選ぼう

皮ごと食べれば香りと栄養を丸ごと楽しめ、剥けばとろける甘みを堪能できます。皮ごとなら自然の香ばしさとポリフェノール、食物繊維を余すところなく摂取でき、美容や健康にも効果的。
一方で剥いて食べると、いちじく特有のなめらかで上品な甘みが引き立ち、デザートのような贅沢な味わいに変わります。
どちらが正しいではなく、自分の好みやシーンに合わせて選べばOKです。たとえば、朝は皮ごとスムージーで栄養補給、夜は剥いてワインのお供に──そんなふうに楽しみ方を変えるのもおすすめです。
旬の時期に、いちじくの香りや食感、色合いをじっくり味わいながら、自分だけの“おいしい食べ方”を見つけてください。


