「タイツに毛玉ができてしまったけれど、どうやって取ればいいの?」
「毛玉取り器を使ったら、タイツに穴が開かないか心配」
「毛玉を取っても、またすぐにできてしまうのはなぜ?」
お気に入りのタイツを履いていると、このような悩みを感じることはありませんか。
特に黒いタイツは、表面に白っぽい毛玉ができると目立ちやすく、気になってしまいますよね。
まだ履けそうなタイツなら、できるだけきれいにして使いたいと考える方も多いでしょう。
結論からいうと、タイツの毛玉は、ハサミや毛玉取り器などで取り除ける場合があります。
ただし、タイツは伸縮性のある細い糸で編まれているため、無理に毛玉を引っ張ったり、道具を強く押し当てたりすると、生地を傷めるおそれがあります。
そのため、毛玉を取る前に「生地の厚さ」「毛玉の状態」「穴や伝線の有無」を確認することが大切です。
薄手のタイツや、すでに生地が弱くなっているタイツでは、毛玉を無理に取らず、買い替えを検討した方がよい場合もあります。
また、毛玉の主な原因は、着用中や洗濯中に起こる摩擦です。
靴やスカートとの接触、洗濯時の絡まりなどを見直すことで、毛玉ができるのを減らせる可能性があります。
この記事では、タイツの毛玉を取る基本5ステップをはじめ、毛玉取り器・ハサミ・ブラシの使い分け、毛玉ができる原因、洗濯や保管のコツまで詳しく解説します。
毛玉ができたタイツを履き続けるか、買い替えるか迷ったときの判断方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
タイツの毛玉対処法・早見表
| タイツの状態 | 対処の考え方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 毛玉が1〜2個程度 | 生地を確認してから処理を検討する | 指で引っ張らない |
| 小さな毛玉が複数ある | 道具が使える素材か確認する | 薄手なら無理に取らない |
| 毛玉が広範囲にある | 生地の摩耗状態も確認する | 取りすぎに注意 |
| 糸が長く飛び出している | 毛玉ではなく引っ掛かりの可能性 | 糸を切らない |
| 生地が薄くなっている | 買い替えを検討する | 生地をさらに削らない |
| 伝線や穴がある | 毛玉取りを中止する | 履き替えを検討する |
この表は一般的な判断の目安です。
毛玉の状態だけでなく、タイツの素材や商品の取り扱い表示も確認して、無理のない方法を選びましょう。
タイツに毛玉ができたらどうする?まず確認したいこと
タイツに毛玉を見つけると、すぐに取りたくなるかもしれません。
しかし、最初に確認したいのは、その部分が本当に毛玉なのかということです。
タイツには、毛玉のほかにも、糸の引っ掛かりや伝線など、見た目が似ている傷みがあります。
状態を見分けずに処理すると、かえって生地を傷める可能性があります。
まずは、毛玉とほかの傷みの違いを知っておきましょう。
毛玉と糸の引っ掛かりの違い
毛玉とは、生地の表面に出てきた繊維が摩擦などによって絡まり、小さな塊になったものです。
衣類では「ピリング」と呼ばれることもあります。
タイツの場合は、靴の履き口やつま先、かかとなど、繰り返しこすれる部分にできることがあります。
一方、糸の引っ掛かりは、爪やアクセサリーなどが生地に触れ、編み糸が引き出された状態です。
毛玉のように見えても、実際には長い糸が浮いているだけの場合があります。
また、伝線は、編み目がほどけたり糸が切れたりして、筋状に傷みが広がる状態です。
この3つは、見た目も対処方法も異なります。
毛玉なら取り除ける場合がありますが、引っ掛かった糸を切ると、編み目が傷む可能性があります。
伝線している部分に毛玉取り器を使用すると、傷みを広げてしまうおそれもあります。
そのため、処理する前に明るい場所で確認しましょう。
毛玉・引っ掛かり・伝線の違い
| 状態 | 見た目の特徴 | 対処するときの注意点 |
|---|---|---|
| 毛玉 | 小さな繊維の塊が表面にできる | 引っ張らず、適切な方法を確認する |
| 引っ掛かり | 編み糸が浮いたり長く飛び出したりする | 飛び出した糸を安易に切らない |
| 伝線 | 筋状に編み目の傷みが広がる | 毛玉取りを中止し、傷の状態を確認する |
この違いを知っておくと、毛玉だと思って編み糸を切ってしまうような失敗を避けやすくなります。
毛玉を指で引っ張ってはいけない理由
タイツに小さな毛玉ができると、指でつまんで取れそうに感じることがあります。
しかし、毛玉を無理に引っ張る方法は避けましょう。
毛玉は、表面の繊維が絡み合ってできています。
そのため、毛玉を引っ張ると、周囲の繊維まで一緒に引き出してしまう場合があります。
特にタイツは、伸縮性のある細い糸を使っているため、強い力が加わると編み目に負担がかかることがあります。
毛玉だけを取ったつもりでも、生地が薄くなったり、糸が傷んだりする可能性があるのです。
また、毛玉がなかなか取れないからといって、何度も引っ張ることも避けましょう。
グンゼの公式情報でも、衣類の毛玉は引っ張らず、ハサミや毛玉取り器などを用いて取り除く方法が紹介されています。
ただし、道具を使えば必ず安全というわけではありません。
生地の状態や道具の使用条件を確認することが大切です。
毛玉を取る前に確認したい3つのポイント
毛玉を取り除く前に、次の3つを確認しましょう。
1. タイツの生地の厚さ
まず、薄手のタイツか、比較的厚手のタイツかを確認します。
薄手のタイツは、表面の毛玉を処理するときに、周囲の生地まで巻き込んでしまう可能性があります。
厚手であっても、必ず毛玉取り器が使えるとは限りません。
デニールの数字だけで判断せず、素材や商品説明も確認しましょう。
2. 毛玉の大きさと数
次に、毛玉が少数なのか、広い範囲にできているのかを確認します。
小さな毛玉が数個ある程度なら、状態によっては部分的な処理を検討できます。
一方、広い範囲に毛玉がある場合は、生地全体が摩耗している可能性があります。
無理にすべて取り除こうとせず、生地の状態を優先しましょう。
3. 穴や伝線がないか
最後に、毛玉の周囲に穴や伝線がないか確認します。
すでに糸が切れていたり、生地が薄くなっていたりする場合は、毛玉取りを中止した方がよいでしょう。
毛玉をきれいにすることよりも、タイツをさらに傷めないことが大切です。

タイツの毛玉を取る方法と注意点
タイツの毛玉を取るときは、最初から道具を使うのではなく、生地の状態を確認することから始めましょう。
特に、タイツを履いたまま毛玉取り器やハサミを使用することは避けてください。
生地が体に密着している状態では、道具が生地や肌に触れるおそれがあります。
毛玉取りは、タイツを脱いだ状態で、明るく落ち着いた場所で行うことが基本です。
ここでは、毛玉を取る前の確認から処理後の点検まで、5ステップで紹介します。
毛玉が少ない場合の対処法
毛玉が1〜2個程度で、生地に穴や伝線が見られない場合は、毛玉の状態を確認してから処理を検討できます。
例えば、毛玉が表面に小さく浮いていて、周囲の糸と区別できる場合です。
ただし、毛玉が少ないからといって、必ず取り除く必要はありません。
目立たない場所にある毛玉なら、無理に取らず、そのままにしておく方法もあります。
タイツは消耗品ですが、少しでも長く使いたい場合は、見た目を整えるために生地を傷めないことが大切です。
また、毛玉を処理する場合も、一度に広い範囲をきれいにしようとしないようにしましょう。
毛玉を取る前にタイツを脱いで状態を確認する
毛玉取りをするときは、タイツを脱いでから行いましょう。
着用したままでは、生地が伸びているため、毛玉と周囲の編み糸を見分けにくい場合があります。
また、毛玉取り器やハサミが肌に触れるおそれもあります。
タイツを脱いだら、明るい場所で生地を確認します。
このとき、強く引っ張って広げる必要はありません。
毛玉がある部分を確認し、周囲に穴や伝線がないかを見ましょう。
特に、つま先やかかとなどは摩擦が起こりやすいため、生地が薄くなっていないかも確認してください。
毛玉と糸の引っ掛かりを区別できない場合は、無理に処理しないことが大切です。
生地を傷めないための基本5ステップ
タイツの毛玉を取るときは、次の流れを参考にしてください。
ステップ1|タイツを脱いで明るい場所で確認する
まず、タイツを脱ぎ、明るい場所で毛玉の状態を確認します。
毛玉の周囲に長い糸が飛び出していないか、伝線や穴がないかを見ましょう。
また、毛玉がどの部分に多いかも確認します。
靴の履き口やつま先など、摩擦が起こりやすい場所に集中している場合は、着用環境も見直すきっかけになります。
ステップ2|生地の厚さと傷みを確認する
次に、生地が薄くなっていないか確認します。
毛玉ができている部分は、繰り返し摩擦を受けている可能性があります。
そのため、表面の毛玉だけでなく、周囲の生地の状態も確認することが大切です。
穴や伝線がある場合は、この段階で毛玉取りを中止しましょう。
ステップ3|道具の説明書を確認する
毛玉取り器やハサミなどを使う場合は、道具の使用条件を確認します。
特に毛玉取り器は、製品によって使用できる素材や生地の種類が異なります。
薄手のタイツや伸縮性の高い生地への使用が禁止されている場合は、使用しないでください。
また、タイツ自体の取り扱い説明に注意事項がある場合は、そちらも確認しましょう。
ステップ4|無理のない範囲で毛玉を処理する
使用できる道具であることを確認した場合のみ、説明書に従って毛玉を処理します。
このとき、毛玉を引っ張らないことが大切です。
また、毛玉取り器を強く押し当てたり、同じ場所に何度も当てたりすることは避けましょう。
ハサミを使う場合も、毛玉と周囲の編み糸を区別できないときは処理しないでください。
生地が巻き込まれそうになったり、糸が引き出されたりした場合は、すぐに作業を中止しましょう。
ステップ5|処理後に生地の状態を確認する
毛玉を処理した後は、タイツの状態をもう一度確認します。
毛玉が取れていても、生地が薄くなっていたり、糸が飛び出していたりする場合があります。
また、小さな穴や伝線ができていないかも確認しましょう。
傷みが見られる場合は、無理に再使用せず、買い替えを検討してください。

毛玉が多い場合は無理に取り除かない
タイツ全体に毛玉ができている場合は、無理にすべて取り除こうとしないことが大切です。
毛玉が広範囲にあるということは、生地が繰り返し摩擦を受けている可能性があります。
その状態で何度も毛玉取り器を使用すると、表面の繊維をさらに削ってしまう場合があります。
また、毛玉を取っても、生地そのものの摩耗が元に戻るわけではありません。
見た目が少し整っても、薄くなった生地の強度が回復するわけではないのです。
毛玉が多い場合は、買い替えも選択肢に入れましょう。
特に、穴や伝線がある場合、フィット感が大きく変わっている場合は、無理に使い続けないことが大切です。
毛玉取り器・ハサミ・ブラシは使える?方法別に比較
タイツの毛玉を取る道具には、毛玉取り器、小さなハサミ、衣類用ブラシなどがあります。
しかし、どの道具でも安全に毛玉を取れるわけではありません。
タイツは伸縮性が高く、商品によって生地の厚さや編み方も異なります。
そのため、毛玉の状態と道具の使用条件を確認してから判断しましょう。
毛玉取り方法の比較表
| 方法 | 向いている状態 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 毛玉取り器 | 使用可能な素材で、表面に毛玉がある場合 | 生地の巻き込み・削りすぎ |
| 小さなハサミ | 毛玉が少数で、周囲の糸と区別できる場合 | 生地や編み糸を誤って切る |
| 衣類用ブラシ | 製品が対応する素材の表面ケア | 摩擦で毛羽立ちが増える可能性 |
| 指で引っ張る | おすすめしない | 編み糸を引き出すおそれ |
| 無理に取らない | 薄手・傷みがある・道具が対応しない場合 | 必要に応じて買い替え |
この表は一般的な比較です。
毛玉取り器やブラシの使用可否は製品によって異なるため、必ず説明書を確認してください。
毛玉取り器を使う場合の注意点
毛玉取り器は、衣類の表面にできた毛玉を取り除くための道具です。
ただし、タイツのような薄手で伸縮性のある生地では、毛玉だけでなく周囲の糸まで巻き込んでしまう可能性があります。
そのため、使用前に説明書を確認することが大切です。
特に、ストッキングや薄手のタイツへの使用が禁止されている製品は使用しないでください。
また、対応する素材であっても、生地が傷んでいる場合は注意が必要です。
毛玉を取ろうとして同じ場所を繰り返し処理すると、生地がさらに薄くなる場合があります。
毛玉取り器を使用する場合は、製品の指示に従い、無理に押し当てないようにしましょう。
少しでも生地が巻き込まれるような状態になったら、作業を中止してください。
毛玉取り器によっては、刃と生地の距離を調整できる製品もあります。
ただし、調整機能があることと、タイツに使用できることは別です。
対応素材としてタイツが明記されていない場合は、自己判断で使用しない方がよいでしょう。
小さなハサミで切る場合の注意点
小さなハサミを使って毛玉を取り除く方法もあります。
グンゼの公式情報でも、毛玉を引っ張らずにハサミなどで切り取る方法が紹介されています。
ただし、タイツの編み糸を誤って切ってしまうおそれがあるため、慎重な判断が必要です。
特に、毛玉と生地が一体になっているように見える場合は、無理に切らない方がよいでしょう。
また、長い糸が飛び出している場合は、毛玉ではなく引っ掛かりの可能性があります。
その糸を切ると、編み目が傷んだり、伝線につながったりする場合があります。
ハサミを使う場合は、毛玉と周囲の糸を明確に区別できるか確認してください。
少しでも不安がある場合は、処理を中止しましょう。
また、ハサミを使用する場合も、タイツを履いたまま作業することは避けてください。
肌に近い場所で刃物を使用すると、思わぬけがにつながるおそれがあります。
衣類用ブラシを使う場合の注意点
衣類用ブラシは、衣類の表面に付いたほこりや繊維などを整えるために使われることがあります。
ただし、すべての衣類用ブラシがタイツに対応しているわけではありません。
ブラシの毛が硬かったり、強くこすったりすると、タイツの表面に摩擦が加わります。
その結果、毛羽立ちが増えたり、生地が傷んだりする可能性があります。
また、ブラシを使えば毛玉をきれいに取り除けるとは限りません。
タイツの毛玉対策として使用する場合は、ブラシの用途や対応素材を確認しましょう。
タイツへの使用が案内されていない場合は、無理に使用しないことが大切です。
特に、毛玉を取りたいからといって強く何度もブラッシングすると、かえって生地への負担が増える可能性があります。
毛玉を取らずに買い替えた方がよいケース
タイツの状態によっては、毛玉を取るよりも買い替えた方がよい場合があります。
例えば、生地が薄くなっている場合です。
毛玉を取り除いても、摩耗した生地が元どおりになるわけではありません。
また、穴や伝線がある場合は、毛玉取りによって傷みが広がる可能性があります。
さらに、毛玉が広範囲にできていて、表面が全体的に傷んでいる場合も、買い替えを検討しましょう。
毛玉を取ろうとしてタイツが伝線してしまった場合は、無理に作業を続けないことが大切です。
伝線したときの応急処置や、履き替えを判断するポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事:タイツが伝線したときの応急処置は?外出先での対処法と広がりを防ぐコツ
タイツに毛玉ができる原因は?できやすい場所も解説
タイツに毛玉ができる主な原因は、着用中や洗濯中に起こる摩擦です。
生地の表面が繰り返しこすれると、繊維が毛羽立ち、絡み合って毛玉になることがあります。
また、毛玉のできやすさは、素材や編み方、表面加工などによっても異なります。
そのため、同じように履いていても、商品によって毛玉のでき方が違う場合があります。
摩擦によって繊維が絡まる
毛玉は、生地の表面にある繊維が摩擦によって毛羽立ち、絡み合うことでできます。
タイツを履いて歩いたり座ったりすると、さまざまな場所で摩擦が起こります。
例えば、靴の内側とタイツがこすれることがあります。
また、スカートやほかの衣類と接触することもあります。
このような摩擦が繰り返されると、生地の表面に小さな毛玉ができる場合があります。
ただし、摩擦があるからといって、必ず毛玉ができるわけではありません。
素材や編み方などによって、毛玉のできやすさは異なります。
グンゼの公式情報でも、衣類の毛玉ができる主な要因として、着用時や洗濯時の摩擦と素材の違いが挙げられています。
毛玉を取り除くことだけでなく、繰り返し摩擦が起こる場面を見直すことも大切です。
靴やスカートとの接触
タイツの毛玉が気になる場合は、どの部分にできているか確認してみましょう。
つま先やかかとに毛玉が多い場合は、靴の内側との摩擦が関係している可能性があります。
また、足首付近に毛玉が集中している場合は、靴の履き口などとの接触が考えられます。
太もも付近では、歩くときの衣類同士の接触などが関係する場合もあります。
ただし、毛玉ができた場所だけで原因を断定することはできません。
靴の形状やタイツの素材、着用時間なども関係するためです。
同じ場所に繰り返し毛玉ができる場合は、普段使っている靴や衣類との接触を確認してみましょう。
また、タイツの毛玉を防ぐために、歩きにくい靴を選ぶ必要はありません。
靴の履き心地や安全性も考慮することが大切です。
洗濯中の摩擦や絡まり
タイツは、洗濯中にも摩擦を受けることがあります。
特に、ほかの衣類と絡まったり、ファスナーなどの金具に引っ掛かったりすると、生地に負担がかかる場合があります。
また、洗濯中にタイツ同士が絡まることもあります。
グンゼの公式情報では、タイツやストッキングを洗濯機で洗う場合、裏返して洗濯ネットに入れる方法が紹介されています。
これは、ほかの衣類との絡まりや摩擦を減らすための工夫です。
ただし、洗濯ネットを使えば毛玉を完全に防げるわけではありません。
商品の洗濯表示に従い、適切な方法で洗うことが大切です。
洗濯ネットを使う場合も、ネットの大きさやタイツの入れ方に注意しましょう。
複数本を一つのネットに詰め込むと、ネットの中で絡まる可能性があります。
素材や編み方による違い
タイツの毛玉のできやすさは、素材や編み方によっても異なります。
例えば、表面に毛羽立ちやすい繊維が使われている場合は、摩擦によって毛玉ができることがあります。
一方、毛玉ができにくいことを特徴としている商品もあります。
グンゼのSABRINAタイツでは、表側に丈夫なナイロン糸を使用し、毛玉ができにくいことを特徴としている商品が紹介されています。
ただし、毛玉ができにくいと案内されている商品でも、使用状況によっては毛玉ができる場合があります。
また、デニールの数字が大きければ必ず毛玉ができにくい、というわけではありません。
デニールは糸の一定の長さに対する重さを表す単位であり、毛玉のできやすさを直接示すものではないためです。
購入するときは、デニールだけでなく、素材や商品説明も確認しましょう。
タイツに毛玉ができる原因と予防策
| 主な原因 | 起こりやすい場面 | 見直したいポイント |
|---|---|---|
| 靴との摩擦 | つま先・かかと・足首 | 靴の内側や履き口 |
| 衣類との摩擦 | 太もも・膝周辺など | 接触する衣類の素材 |
| 洗濯中の摩擦 | 洗濯機で洗うとき | 洗濯ネット・洗濯コース |
| 洗濯中の絡まり | ほかの衣類と一緒に洗うとき | ネットのサイズと入れ方 |
| 素材や編み方 | 日常の着用中 | 商品説明・毛玉対策加工 |
このように、毛玉を防ぐためには、着用中と洗濯中の両方を見直すことが大切です。
また、タイツがずり落ちたり、たるんだりする場合は、サイズや履き方を見直すことも考えましょう。
タイツのずれやたるみが気になる場合は、サイズや履き方を確認してみましょう。
股下が下がる原因と、履き心地を改善するための対策については、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:タイツがずり落ちる原因は?股下が下がるときの対処法と予防策

タイツの毛玉を防ぐ洗濯・干し方・保管方法
タイツの毛玉を完全に防ぐことは難しい場合もありますが、日常のお手入れを見直すことで、摩擦や引っ掛かりを減らせる可能性があります。
特に、洗濯方法は確認しておきたいポイントです。
タイツは細い糸を編んで作られているため、洗濯中にほかの衣類と絡まると、生地に負担がかかることがあります。
ここでは、洗濯・干し方・保管の基本を紹介します。
洗濯表示を確認する
タイツを洗う前に、まず洗濯表示を確認しましょう。
タイツには、洗濯機で洗えるものもあれば、手洗いが推奨されているものもあります。
また、使用できる洗剤や乾燥方法などが指定されている場合もあります。
そのため、すべてのタイツを同じ方法で洗うことは避けましょう。
特に、デリケートな素材や特殊な加工が施されている商品では、取り扱い方法が異なる場合があります。
洗濯表示を確認し、商品の案内に従うことが大切です。
なお、グンゼの公式情報では、タイツやストッキングは手洗いが生地への負担を抑えやすい方法として紹介されています。
ただし、手洗いの場合も、強くこすったり、無理に絞ったりしないようにしましょう。
洗剤についても、商品に適したものを選び、洗濯表示や洗剤の使用方法を確認してください。
洗濯ネットを適切に使う
洗濯機で洗えるタイツの場合は、洗濯ネットを使用する方法があります。
洗濯ネットは、ほかの衣類との絡まりや引っ掛かりを減らすために役立ちます。
ただし、ネットに入れるだけで、必ず毛玉を防げるわけではありません。
ネットの中でタイツが大きく動いたり、複数のタイツが絡まったりすると、摩擦が起こる場合があります。
そのため、タイツの大きさに合ったネットを選ぶことが大切です。
グンゼの公式情報では、タイツを裏返してから洗濯ネットに入れる方法が紹介されています。
また、複数本を一つのネットにまとめず、絡まりにくい状態で洗うことも案内されています。
洗濯ネットを使用するときは、ファスナーがしっかり閉まっているかも確認しましょう。
洗濯後に取り出す際は、ネットのファスナーに生地を引っ掛けないよう注意してください。

洗濯前の確認チェックリスト
- 洗濯表示を確認した
- タイツを裏返した
- 洗濯ネットのサイズを確認した
- ネットに詰め込みすぎていない
- ほかの衣類の金具に引っ掛からないようにした
- 洗濯コースや洗剤を確認した
このような点を確認すると、洗濯中の余計な負担を減らしやすくなります。
ただし、裏返しや洗濯ネットの使用について、商品独自の取り扱い指示がある場合は、そちらを優先してください。
干すときに生地を強く引っ張らない
洗濯後は、タイツを無理に引っ張らず、形を整えて干しましょう。
強くねじって絞ると、生地に負担がかかる場合があります。
そのため、商品の取り扱い表示に従い、必要に応じてタオルなどで水分を取る方法もあります。
また、グンゼの公式情報では、タイツのウエスト部分を上にして干す方法が紹介されています。
ただし、商品の表示で別の乾燥方法が指定されている場合は、そちらを優先してください。
さらに、直射日光や高温に注意が必要な素材もあります。
干す場所や乾燥方法は、洗濯表示を確認して選びましょう。
洗濯ばさみを使用する場合は、外すときにタイツを強く引っ張らないように注意してください。
また、濡れたまま長時間放置せず、洗濯後は適切な方法で乾かしましょう。
保管時の摩擦や引っ掛かりを減らす
タイツは、保管するときにも生地が傷むことがあります。
例えば、ファスナーやアクセサリーなどの金具に引っ掛かると、糸が引き出される場合があります。
そのため、タイツを収納するときは、引っ掛かりやすい小物と分けておくとよいでしょう。
また、無理に押し込まず、取り出しやすい状態で保管することも大切です。
グンゼの公式情報では、タイツを折りたたみ、ウエスト部分で全体を包む収納方法が紹介されています。
脚の部分が外側に出にくくなるため、取り出すときの引っ掛かりを減らす工夫として参考になります。
ただし、強く引っ張って包む必要はありません。
タイツの生地に負担がかからないよう、やさしくたたみましょう。
また、洗濯後は十分に乾かしてから収納してください。
湿った状態で長時間保管すると、においやカビなどの問題につながる場合があります。
タイツを長く使うためには、洗濯だけでなく、保管方法も見直してみましょう。
毛玉ができたタイツは買い替えるべき?判断の目安
毛玉ができたタイツを見て、「まだ履けるのかな?」と迷うこともありますよね。
毛玉が少しあるだけなら、すぐに買い替える必要がない場合もあります。
一方、生地が薄くなっていたり、穴や伝線ができていたりする場合は、買い替えを検討した方がよいでしょう。
ただし、毛玉が何個できたら買い替えるべきかという、一律の基準があるわけではありません。
毛玉の数だけでなく、生地の傷みや履き心地も確認することが大切です。
毛玉が少なく生地に傷みがない場合
毛玉が少数で、生地に穴や伝線が見られない場合は、状態を確認しながら使えることもあります。
ただし、毛玉を取ろうとして生地を傷めないように注意しましょう。
目立たない場所の小さな毛玉であれば、無理に取り除かない方法もあります。
また、毛玉ができた場所を確認し、靴や衣類との摩擦が多くないか見直してみましょう。
毛玉が少ない場合でも、同じ場所に繰り返しできるときは、生地の摩耗が進んでいないか確認してください。
毛玉と一緒に生地が薄くなっている場合
毛玉ができている部分の生地が薄くなっている場合は、摩耗が進んでいる可能性があります。
そのような状態では、毛玉を取り除いても、生地の厚さや強度が元どおりになるわけではありません。
むしろ、毛玉を取ることで周囲の繊維をさらに傷める場合があります。
そのため、生地が薄くなっている場合は、無理に毛玉を取らず、買い替えを検討しましょう。
特に、何度も同じ部分に毛玉ができる場合は、着用環境やタイツの状態を確認することが大切です。
伝線や穴あきがある場合
タイツに伝線や穴がある場合は、毛玉取りを中止しましょう。
すでに編み糸が傷んでいる可能性があるためです。
その状態で毛玉取り器やハサミを使用すると、傷みが広がるおそれがあります。
また、大きな穴が開いている場合は、無理に補修するよりも買い替えを優先した方がよいでしょう。
小さな傷であっても、歩いたり座ったりするうちに広がる場合があります。
タイツの状態を確認し、無理に履き続けないことが大切です。
買い替えるときに確認したいポイント
タイツを買い替えるときは、デニールだけでなく、素材や機能も確認しましょう。
例えば、商品によっては「毛玉ができにくい」「丈夫さに配慮した設計」などの特徴が案内されています。
グンゼのSABRINAタイツでも、編み方や糸の構成を工夫し、毛玉ができにくいことを特徴としている商品があります。
ただし、毛玉ができにくい商品でも、必ず毛玉ができないわけではありません。
使用環境や洗濯方法によっては、毛玉ができる場合があります。
また、タイツを選ぶときは、季節や気温に合った厚さを選ぶことも大切です。
薄手のタイツは透け感を楽しみやすく、厚手のタイツは寒い季節に選ばれることがあります。
ただし、デニールが大きいほど必ず毛玉ができにくいというわけではありません。
素材や編み方、商品の特徴も確認しましょう。
買い替えるときの確認ポイント
- 自分に合ったサイズか
- 季節や気温に合ったデニールか
- 毛玉のできにくさに関する商品説明があるか
- 洗濯や保管がしやすい商品か
- 普段履く靴や衣類との組み合わせに合っているか
毛玉の問題だけでなく、履き心地や日常のお手入れのしやすさも考慮すると選びやすくなります。
毛玉ができたタイツの状態別判断表
| タイツの状態 | 判断の目安 | おすすめの対応 |
|---|---|---|
| 毛玉が少数 | 生地に傷みが見られない | 無理に取らず必要に応じて処理 |
| 毛玉が広範囲 | 表面の摩耗も考えられる | 生地の状態を確認 |
| 生地が薄くなっている | 摩耗が進んでいる可能性 | 買い替えを検討 |
| 穴が開いている | 編み糸が傷んでいる | 買い替えを優先 |
| 伝線がある | 毛玉取りで広がるおそれ | 毛玉取りを中止 |
| 伸びやずれが大きい | フィット感が低下している | サイズや買い替えを見直す |
この表は、タイツの状態を確認するための一般的な目安です。
メーカーが定める一律の基準ではありません。

毛玉が増えて買い替えを考えている場合は、季節や用途に合ったタイツを選ぶことも大切です。
デニールによる厚さや透け感の違い、気温に合わせた選び方については、こちらの記事で紹介しています。
関連記事:タイツは何デニールがいい?気温・季節別の選び方を解説
タイツの毛玉に関するよくある質問
ここでは、タイツの毛玉について、よくある質問を6つまとめました。
毛玉取り器やハサミの使用、洗濯方法、買い替えの判断で迷ったときの参考にしてください。
Q1. タイツの毛玉は手で取っても大丈夫?
タイツの毛玉を指で引っ張って取る方法は避けましょう。
毛玉は、表面の繊維が絡み合ってできています。
そのため、毛玉を引っ張ると、周囲の繊維まで一緒に引き出してしまう可能性があります。
特に、薄手のタイツでは生地を傷めるおそれがあります。
毛玉を取りたい場合は、まず生地の状態を確認し、適切な道具が使用できるか調べましょう。
また、毛玉が小さく目立たない場合は、無理に取り除かず、そのままにしておくことも選択肢です。
Q2. タイツに毛玉取り器を使ってもよい?
毛玉取り器は、製品が対応している素材であれば使用を検討できます。
ただし、すべてのタイツに使えるわけではありません。
特に、薄手のタイツや傷んだ生地では、周囲の糸を巻き込んだり、生地を削りすぎたりするおそれがあります。
使用前に毛玉取り器の説明書とタイツの取り扱い表示を確認しましょう。
対応していない場合や、使用できるか分からない場合は、無理に使用しないことが大切です。
タイツを履いたまま使用することも避けてください。
Q3. タイツの毛玉をハサミで切ってもよい?
毛玉と周囲の編み糸を明確に区別できる場合は、小さなハサミで取り除く方法が考えられます。
ただし、誤って生地の糸を切ってしまうと、穴や伝線につながる可能性があります。
特に、毛玉の根元が生地と一体になっている場合は注意が必要です。
また、長い糸が飛び出している場合は、毛玉ではなく引っ掛かりの可能性があります。
無理に切らず、生地の状態を優先して判断しましょう。
少しでも不安がある場合は、毛玉をそのままにしておく方がよいでしょう。
Q4. 毛玉ができやすいタイツの特徴は?
タイツの毛玉のできやすさには、摩擦の多さや素材、編み方などが関係します。
例えば、靴の内側と繰り返しこすれる部分では、毛玉ができる場合があります。
また、洗濯中にほかの衣類と絡まることも、生地への負担につながります。
ただし、デニールが小さいから必ず毛玉ができやすい、というわけではありません。
商品によって素材や加工が異なるため、購入時は毛玉のできにくさに関する説明も確認しましょう。
Q5. 洗濯ネットを使えば毛玉を防げる?
洗濯ネットは、ほかの衣類との絡まりや引っ掛かりを減らすために役立ちます。
そのため、洗濯中の摩擦を減らす工夫の一つとして考えられます。
ただし、洗濯ネットを使用すれば毛玉を完全に防げるわけではありません。
ネットの大きさやタイツの入れ方によっては、摩擦が起こる場合もあります。
商品の洗濯表示に従い、必要に応じて裏返してネットに入れるなど、適切なお手入れを心がけましょう。
複数本を一つのネットに詰め込みすぎないことも大切です。
Q6. 毛玉ができたタイツは履き続けても大丈夫?
毛玉が少数で、生地に穴や伝線が見られない場合は、状態を確認しながら着用できることもあります。
ただし、毛玉が広範囲にできている場合や、生地が薄くなっている場合は、買い替えを検討しましょう。
また、穴や伝線がある場合は、毛玉取りを中止することが大切です。
毛玉の数だけで判断せず、生地の状態やフィット感も確認しましょう。
履き心地が悪くなっている場合も、買い替えを考える目安になります。
まとめ|タイツの毛玉は無理に引っ張らず生地の状態を確認しよう
タイツに毛玉ができたときは、まず生地の厚さや傷み具合を確認しましょう。
毛玉を指で引っ張ると、周囲の繊維まで引き出してしまう可能性があります。
そのため、無理に引っ張って取ることは避けてください。
毛玉取り器やハサミを使う方法もありますが、すべてのタイツに適しているわけではありません。
特に、薄手のタイツや、穴・伝線があるタイツでは、無理に毛玉を取り除かないことが大切です。
また、タイツの毛玉は、着用中や洗濯中の摩擦によってできることがあります。
靴や衣類との接触、洗濯方法、保管方法を見直すことで、生地への負担を減らせる可能性があります。
タイツの毛玉対策チェックリスト
- 毛玉を指で引っ張らない
- 生地の厚さと傷みを確認する
- 毛玉取り用品の使用条件を確認する
- 洗濯表示に従って洗う
- 洗濯・保管時の摩擦を減らす
- 穴や伝線がある場合は買い替えを検討する
【図4:タイツの毛玉対策チェックリスト】

お気に入りのタイツは、できるだけ長く使いたいものですよね。
ただし、毛玉を完全に取り除こうとして、生地を傷めてしまっては本末転倒です。
毛玉の状態に合わせて無理のない方法を選び、日頃のお手入れも見直してみましょう。
そして、生地が薄くなっていたり、穴や伝線ができていたりする場合は、買い替えも検討してください。
毛玉を取ることだけにこだわらず、タイツの状態を確認しながら、快適に使える方法を選ぶことが大切です。
参考資料・公式サイト
この記事では、タイツの毛玉の原因、毛玉取りの方法、洗濯・保管方法について、以下のメーカー公式情報を参考にしています。
- グンゼ株式会社「ストッキング・タイツは洗濯機で回せるのか?伝線や毛玉を起こりにくくするお手入れ方法」
https://www.gunze.jp/kigocochi/article/1k201912-08/ - グンゼ公式通販「商品別 お手入れHow to」
https://www.gunze.jp/store/pages/helpful-howto.aspx - グンゼ株式会社「『SABRINA』タイツがリニューアル」
https://www.gunze.co.jp/corporate/news/2023/11/20231106001.html - グンゼ株式会社「気付いたらインナーや靴下が毛玉だらけに・・・毛玉の正しい取り方と予防法とは?」
https://www.gunze.jp/kigocochi/article/1k202011-01/
※毛玉の取り方や洗濯方法は、タイツの素材・編み方・加工によって異なる場合があります。使用するタイツの取り扱い表示と、毛玉取り用品の説明書を優先してください。また、毛玉取りによって生地が傷む可能性があるため、穴や伝線がある場合は無理に処理しないでください。


