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ストーリーテリングとは?桃太郎から学ぶ伝わる文章の書き方

学び

「仲間と協力することは大切です」

そう言葉で説明されるのと、桃太郎が犬・猿・キジと出会い、一緒に鬼ヶ島へ向かう物語を読むのとでは、受け取り方が少し違います。

桃太郎では、

桃から生まれる

鬼ヶ島へ向かう

犬・猿・キジと出会う

仲間と一緒に進む

鬼ヶ島で鬼と対峙する

物語の結末を迎える

という出来事の流れがあります。

読み手は、その流れを追いながら、登場人物が何をして、どんな出来事が起きたのかを見ていきます。

その結果、「協力」「勇気」「行動」といった意味を、説明だけではなく場面を通して受け取ることもできます。

もちろん、「桃太郎は協力の大切さを教えるために作られた話」と単純に決めつけることはできません。

ここで注目したいのは、伝えたいことを直接説明するだけでなく、

「何があったのか」

「そこで何をしたのか」

「その結果どうなったのか」

という流れに乗せて伝える方法もある、ということです。

これが、ストーリーテリングを理解するひとつの入口になります。

【図1:桃太郎で見る「説明」と「ストーリー」の違い】

ストーリーテリングという言葉だけを見ると、少し難しい文章術に感じるかもしれません。

でも、ブログで壮大な物語を書く必要はありません。

日常の小さな出来事でも、

「最初はどうだった?」

「何に困った?」

「そこで何をした?」

「その結果、何が変わった?」

という流れがあれば、十分ストーリーとして使えます。

この記事では、桃太郎を身近な例にしながら、ストーリーテリングとは何か、なぜ文章に取り入れると内容を具体的に伝えやすくなるのか、ブログや商品紹介ではどう使えばよいのかを紹介します。


楽天
  1. 桃太郎から考える「説明」と「ストーリー」の違い
  2. ストーリーテリングとは?
  3. なぜストーリーがあると文章が伝わりやすくなる?
    1. 抽象的な話を具体的な場面にできる
    2. 「自分にもありそう」と考えやすくなる
    3. 情報だけでは伝わりにくい「変化」を見せられる
  4. ストーリーの基本は「状況→悩み→行動→変化」
    1. 状況|最初はどんな状態だった?
    2. 悩み|何に困った・迷った?
    3. 行動|そこで何をした?
    4. 変化|その結果、何が変わった・分かった?
  5. Before/After|普通の説明をストーリーのある文章に変える
    1. 文章術の場合
    2. 商品紹介の場合
    3. サービス紹介の場合
  6. ストーリーを書くときは「出来事」だけでなく気持ちの動きも見る
  7. ストーリーとベネフィットを組み合わせると「使う場面」が見えてくる
  8. 商品紹介でストーリーテリングを使うときの注意点
    1. 体験していないことを自分の体験として書かない
    2. 変化を大げさにしない
    3. ストーリーだけで商品の良し悪しを決めない
  9. ストーリーを長くしすぎないための考え方
  10. 売り込み感を出さずにストーリーを商品紹介へつなげるには?
  11. ストーリーが書けないときは5つの質問から始める
    1. 1.最初はどんな状態だった?
    2. 2.何に困った・迷った?
    3. 3.なぜ次の行動をした?
    4. 4.実際に何をした?
    5. 5.その結果、何が変わった・何に気づいた?
  12. まとめ|ストーリーは「伝えたいことを場面にする」

桃太郎から考える「説明」と「ストーリー」の違い

まずは、説明とストーリーの違いを考えてみましょう。

たとえば、

「仲間と協力することは大切です」

という文章があります。

言いたいことはすぐに分かります。

ただ、これだけでは少し抽象的です。

「協力する」とは、実際にはどんな場面なのか。

一人で行動するのと何が違うのか。

そこまでは見えてきません。

一方、桃太郎では、桃太郎が旅をする途中で犬・猿・キジと出会い、仲間になって一緒に鬼ヶ島へ向かいます。

そこには、

人物がいる。

目的がある。

出会いがある。

行動がある。

困難がある。

結末がある。

という流れがあります。

読み手は、その出来事を追いながら、言葉だけでは少し抽象的だった意味を場面として受け取れます。

これはブログでも同じです。

たとえば、

「記事を書くときは読者目線が大切です」

と書けば、意味は伝わります。

でも、

以前は、自分が伝えたいことから順番に記事を書いていました。ところが読み返してみると、読者が最初に知りたい答えが記事のかなり後ろにありました。そこで、記事を書く前に「この言葉で検索した人は、最初に何を知りたい?」と考えるようにしました。

とすると、

「なぜ読者目線が必要なのか」

が場面として見えてきます。

説明では結論をそのまま伝える。

ストーリーでは、その結論につながる出来事を見せる。

この違いを知っておくと、ストーリーテリングを難しく考えすぎずに済みます。

個人的には、「上手な物語を書こう」とするより、

「この説明を、ひとつの場面で見せられないかな?」

と考えるほうが、ブログでは使いやすいと思います。


ストーリーテリングとは?

ストーリーテリングとは、伝えたいことを物語や体験、出来事の流れに乗せて伝える方法です。

「これが大切です」

「この商品にはこんな特徴があります」

と結論だけを説明するのではなく、

どんな状況だったのか。

何が起きたのか。

何に困ったのか。

なぜ行動したのか。

その結果、何が変わったのか。

という流れを使います。

ここで覚えておきたいのは、

ストーリーテリング=長い物語

ではないということです。

たとえば、

以前は記事を書き始めてから「何を書こう?」と迷うことがよくありました。そこで、最初に見出しだけを作るようにしたところ、途中で話がそれていないか確認しやすくなりました。

これも、小さなストーリーです。

登場人物は「自分」だけ。

大きな事件もありません。

意外な結末もありません。

それでも、

最初の状態

困ったこと

行動

変化

という流れがあります。

ブログや仕事の文章では、このくらいの小さなストーリーのほうが自然なことも多いです。

ストーリーを書くために、何か特別な出来事を探す必要はありません。

普段の生活や仕事の中にある、

「迷った」

「試した」

「気づいた」

「考え方が変わった」

という小さな変化を拾うだけでも、十分材料になります。

「文章で何を伝えるかだけでなく、『どのような順番や場面で伝えるか』をもう少し体系的に学びたい方は、文章術や伝える技術を扱った書籍を参考にしてみるのもひとつです。」



なぜストーリーがあると文章が伝わりやすくなる?

文章にストーリーを入れる理由は、「読者を感動させるため」だけではありません。

ブログではむしろ、

「抽象的な説明を、具体的な場面に変える」

ために使うと分かりやすいです。

抽象的な話を具体的な場面にできる

たとえば、

「読者目線で文章を書くことが大切です」

という説明。

意味は分かります。

でも、

「具体的に何をすれば読者目線になるの?」

という疑問は残ります。

そこで、

自分が伝えたいことから記事を書いていたら、読者が知りたい答えが記事の後半になっていた。

という場面を加えます。

すると、

「書き手には自然な順番でも、読者には答えが遠いことがある」

とイメージしやすくなります。

ストーリーは、抽象的な考え方を日常の場面まで下ろすために使えます。

【「読者目線の文章を書く方法」へ】

読者目線の文章とは?伝わらない文章を「相手が知りたい順番」に変える書き方
読者目線の文章とは何かを、具体例とともにわかりやすく解説。書き手目線になってしまう原因から、相手が知りたい順番で情報を整理する5つのポイント、Before・After、見直しチェックリストまで紹介します。ブログや商品紹介、仕事の案内文など、伝わる文章を書きたい方に役立つ内容です。

「そもそも『読者が何を知りたいか』を文章の順番へどう反映すればよいのかは、『読者目線の文章を書く方法』で具体的に紹介しています。」

「自分にもありそう」と考えやすくなる

ストーリーの中に、自分と似た場面が出てくると、

「これ、自分にもあるかも」

と考えやすくなります。

たとえば、

「記事を書こうとしても手が止まる」

「商品を比較しているけれど違いが分からない」

「バッグの中で鍵を探すことが多い」

という場面です。

こうした日常的な状況なら、読み手は自分の経験と重ねやすくなります。

ただし、「共感させよう」と思って感情を強くしすぎる必要はありません。

「毎日つらくて仕方ありませんでした」

「本当に絶望していました」

といった強い表現を足さなくても、

「少し面倒だった」

「どれを選べばいいか迷った」

くらいの自然な感情で十分なこともあります。

【「共感される文章の書き方」へ】

「ストーリーの中で、読者が『自分にもありそう』と感じる場面をどう作るかは、『共感される文章の書き方』でも詳しく紹介しています。」

情報だけでは伝わりにくい「変化」を見せられる

ストーリーでは、

Before

出来事・行動

After

という変化を見せることができます。

たとえば、

Before:

「商品スペックばかり書いていた」

そこから、

「それで読者には何がいいんだろう?」

と考えるようになった。

そして、

After:

「商品スペックだけでなく、どんな人に関係する特徴なのかを書くようになった」

という流れです。

ただ結果だけを書くのではなく、

「どうして考え方が変わったのか」

を見せられる。

ここが、ストーリーテリングの使いやすいところです。

ストーリーで読者に利用場面をイメージしてもらえても、そこで文章を終える必要はありません。
「もっと詳しく比較したい」「価格や条件を確認したい」と思った読者には、その次に何を見ればよいのかを案内できます。
この「次の一歩」を自然につなぐのがCTAです。CTAは購入を急かすためだけのものではありません。詳しくは「CTAの書き方|押しつけずに読者を次の行動へ導くコツ」で解説しています。


ストーリーの基本は「状況→悩み→行動→変化」

実際にストーリーを書くときは、

状況

悩み

行動

変化

という4つに分けると整理しやすくなります。

【図2:ストーリーの基本「状況→悩み→行動→変化」】

状況|最初はどんな状態だった?

まず、

「最初はどうだった?」

を考えます。

たとえば、

「以前は、商品紹介の記事を書くときにスペックを順番に説明していました」

という状態です。

ここでは、背景を細かく説明しすぎる必要はありません。

「何についての話なのか」

が分かれば十分です。

悩み|何に困った・迷った?

次に、

「そこで何に困った?」

を考えます。

たとえば、

「特徴はたくさん書いているのに、読み返すと商品の説明ばかりになっていました」

という迷いです。

悩みがあると、

「なぜ次の行動をしたのか」

に理由が生まれます。

逆に、この部分がないと、

「○○しました。そのあと○○しました」

という出来事の羅列になりやすくなります。

行動|そこで何をした?

次は、

「それで、どうした?」

です。

たとえば、

「そこで、商品の特徴を書くたびに『これは読者にとって何がいいんだろう?』と考えるようにしました」

と続けます。

これで、悩みから行動へつながります。

変化|その結果、何が変わった・分かった?

最後に、

「その結果、何が変わった?」

を考えます。

ここで無理に、

「大成功しました」

「すべて解決しました」

とする必要はありません。

たとえば、

「商品説明だけではなく、使う人の場面まで考えて文章を書きやすくなりました」

でも十分です。

あるいは、

「商品の特徴と、読者にとっての価値は別に考える必要があると気づきました」

という気づきでも構いません。

ブログで使うストーリーでは、大きな成功よりも、

「考え方が少し変わった」

「見るポイントが分かった」

「次からここを確認するようになった」

くらいの小さな変化のほうが、自然に読めることもあります。


Before/After|普通の説明をストーリーのある文章に変える

ここからは、普通の説明にストーリーを加えるとどう変わるのか、具体例で見てみましょう。

ポイントは、文章を長くすることではありません。

「なぜそう考えるのか」が見える場面を足すことです。

文章術の場合

Before

読者目線で文章を書くことが大切です。

シンプルで分かりやすい文章です。

ただ、

「なぜ大切なのか」

「読者目線とは、具体的に何をすることなのか」

までは見えてきません。

After

以前は、自分が伝えたいことから順番に記事を書いていました。でも読み返してみると、読者が最初に知りたい答えが記事の後半にありました。そこで「自分なら検索したあと、最初に何を知りたい?」と考えてから見出しを作るようにしました。

伝えている中心は同じです。

違うのは、

「そう考えるようになった理由」

が見えていることです。

商品紹介の場合

Before

このバッグはポケットが多くて便利です。

商品の特徴は伝わります。

ただ、「便利」という言葉だけでは、何が便利なのかは人によって違います。

ストーリーを入れるなら、

バッグの中で鍵や小物を探すことが多いと、ポケットの数や配置が気になることがあります。そこで収納を分けられるバッグを探してみると、「ポケットが多い」という特徴も選ぶときの判断材料になってきます。

とできます。

ここでは、

「便利ですよ」

と強く評価していません。

「なぜポケットの数を見るのか」

という背景を見せています。

サービス紹介の場合

Before

このサービスはスマートフォンにも対応しています。

これは分かりやすい事実情報です。

でも、スマートフォン対応が自分に必要かどうかは、まだ分かりません。

ストーリーを加えると、

外出先でサービスの内容を確認したいと思っても、いつもパソコンを開けるとは限りません。そんな場面を考えると、スマートフォンから利用できるかどうかも確認しておきたいポイントになります。

とできます。

大きな物語ではありません。

「こんな場面がある」

「だから、この特徴に意味がある」

という流れを作っただけです。

こうした短いストーリーなら、商品紹介の中にも自然に入れやすいです。

【図3:文章術・商品紹介・サービス紹介のBefore/After比較図】


ストーリーを書くときは「出来事」だけでなく気持ちの動きも見る

ストーリーを書こうとすると、

「○○しました」

「次に○○しました」

「そのあと○○しました」

と、出来事を順番に並べるだけになることがあります。

たとえば、

商品を比較しました。公式サイトを見ました。口コミも確認しました。購入しました。

これでは、何をしたかは分かります。

でも、

「なぜ比較したの?」

「何に迷ったの?」

「どうして口コミまで確認したの?」

という部分が見えません。

そこで、

似た商品が多く、最初は価格だけで比較していました。ただ、それだけでは違いが分からなかったため、「自分が一番よく使う機能は何だろう?」と考えてから比較することにしました。

とします。

すると、

迷い

考えたこと

行動

という流れができます。

ここでいう「気持ちの動き」は、大げさな感情ではありません。

「迷った」

「気になった」

「分かりにくかった」

「意外だった」

「なるほどと思った」

くらいでも十分です。

私は、ストーリーを書こうとして文章が不自然になったときは、

「感情を足そう」

ではなく、

「なぜ次の行動をしたのかを書こう」

と考えるほうが使いやすいと思います。

行動に理由がつくと、それだけでも文章に流れが生まれます。


ストーリーとベネフィットを組み合わせると「使う場面」が見えてくる

ストーリーテリングは、ベネフィットとも相性があります。

ベネフィットでは、

「この商品の特徴は、読者にとって何を意味する?」

と考えます。

一方、ストーリーでは、

「その意味が生まれるのは、どんな場面?」

と考えられます。

たとえば、

「軽量のノートパソコン」

という特徴があったとします。

そこから、

「持ち運びやすい」

というメリットが考えられます。

さらに、

「毎朝ノートパソコンをバッグに入れて電車で通勤する」

という場面を加えてみます。

すると、

「軽い」という特徴が、どんな人に関係するのかが見えてきます。

特徴だけなら、

軽量設計です。

で終わります。

ベネフィットまで考えると、

持ち運ぶことが多い人なら、本体重量も確認したいポイントです。

となります。

さらにストーリーを加えると、

毎朝パソコンをバッグに入れて通勤するなら、性能だけでなく、毎日持ち歩くときの重さも気になるところです。

と、具体的な場面が見えてきます。

【図4:特徴→ベネフィット→ストーリーで「使う場面」が見える流れ】

ベネフィットとストーリーは、役割が少し違います。

ベネフィットは、

「読者にとってどんな意味がある?」

を考えるもの。

ストーリーは、

「その意味をどんな場面で見せる?」

を考えるもの。

この違いが分かると、関連記事同士も使い分けやすくなります。

【「ベネフィットとは?メリットとの違いと伝わる文章への変換方法」へ】

「商品の特徴を『読者にとっての意味』へ変える考え方は、『ベネフィットとは?メリットとの違いと伝わる文章への変換方法』で詳しく紹介しています。」


商品紹介でストーリーテリングを使うときの注意点

ストーリーテリングは商品紹介にも使えます。

ただし、「ストーリーにすれば商品が魅力的に見える」と考えて作りすぎると、不自然な文章になることがあります。

特に商品紹介やアフィリエイト記事では、いくつか気をつけたい点があります。

体験していないことを自分の体験として書かない

たとえば、実際には商品を使っていないのに、

私も以前は○○で悩んでいました。この商品を使ったら……

と、自分の体験のように書くのは避けたいところです。

想定される場面として説明するなら、

「たとえば、こんな場面を考えてみます」

「○○する人なら、こんな点が気になることがあります」

など、例であることが分かるようにします。

実体験なら実体験。

想定例なら想定例。

ここを混ぜないことが大切です。

ストーリーテリングは、事実を物語風に作り変える技術ではありません。

確認できる事実や実際の経験を、伝わりやすい流れに整理するために使います。

変化を大げさにしない

ストーリーにはBeforeとAfterがあるので、つい変化を大きく見せたくなります。

「人生が変わった」

「もう悩まなくなった」

「これですべて解決した」

といった表現です。

でも、実際にはそこまで大きな変化ではないこともあります。

そんなときは、

「選ぶ基準が分かった」

「比較しやすくなった」

「ここを確認するようになった」

くらいの変化でも十分です。

むしろ、日常的な小さな変化のほうが、個人ブログにはなじむこともあります。

ストーリーだけで商品の良し悪しを決めない

体験談やストーリーには、その商品を具体的にイメージしやすくする良さがあります。

ただ、

「この人には良かった」

ことと、

「自分にも合う」

ことは同じではありません。

商品を判断するには、

価格。

機能。

サイズ。

利用条件。

注意点。

向いている人。

向いていない人。

などの情報も必要です。

ストーリーは、事実情報の代わりではありません。

「この機能が、どんな場面で意味を持つのか」を理解しやすくする補助として使う。

そのくらいがちょうどよいでしょう。


ストーリーを長くしすぎないための考え方

ストーリーテリングを意識すると、つい細かいことまで書きたくなります。

たとえば、

「朝起きてコーヒーを入れました」

「パソコンを開きました」

「メールを確認しました」

「そのあとブログを書き始めました」

と続けたとしても、今回伝えたいことに関係がなければ、読者には少し遠回りです。

そんなときは、

「この場面は、伝えたいことを理解するために必要?」

と考えてみます。

必要なら残す。

なくても意味が通じるなら削る。

この基準はかなり使いやすいです。

桃太郎をこの記事で取り上げる場合も同じです。

ストーリーテリングを説明するために、桃太郎のすべての場面を詳しく語る必要はありません。

今回必要なのは、

「人物が行動し、出来事が起き、その流れから読み手が意味を受け取る」

という部分です。

ブログでも、

「面白いエピソードだから入れよう」

だけではなく、

「このエピソードは、何を伝えるために必要?」

と確認します。

ストーリーテリングは、文章を長くするための方法ではありません。

必要な場面を使って、伝えたいことを具体的にする方法です。


売り込み感を出さずにストーリーを商品紹介へつなげるには?

商品紹介でストーリーを使うと、

悩んでいました

商品に出会いました

使ってみました

すごく良かったです

購入はこちら

という流れになりがちです。

実際の体験として自然であれば、この流れそのものが悪いわけではありません。

ただ、毎回同じ形になると、

「最初から商品を売るために作られた話なのかな」

と感じられることもあります。

そこで、商品そのものより、

「何を基準に選んだのか」

に注目してみます。

たとえば、

「バッグの中で小物を探すことが多かった」

「収納を分けられるものを探した」

「ポケットの数と位置を見るようになった」

「この商品には○個のポケットがある」

「小物を分けて収納したい人なら確認したいポイント」

という流れです。

ここでストーリーの結論は、

「だから買いましょう」

ではありません。

「だから、このポイントを確認してみましょう」

です。

この違いは、商品紹介ではかなり大切です。

ストーリーを商品の購入へ一直線につなげるのではなく、

読者が選ぶ基準

商品の特徴

自分に合うか判断する

という流れにします。

そのうえで、本当に必要なら公式サイトや商品ページへ案内する。

このほうが、記事全体の流れも自然になります。

【「売り込み感のない文章の書き方」へ】

「ストーリーから商品紹介へ自然につなげながら、読者に購入を押しつけない考え方は、『売り込み感のない文章の書き方』で詳しく紹介しています。」


ストーリーが書けないときは5つの質問から始める

ここまで読んで、

「考え方は分かったけれど、自分で書こうとすると難しい」

と感じるかもしれません。

そんなときは、「ストーリーを書こう」と考えなくても大丈夫です。

まず、次の5つに答えてみます。

1.最初はどんな状態だった?

出来事が起こる前の状態を書きます。

たとえば、

「商品紹介を書くと、いつもスペックの説明ばかりになっていた」

という状態です。

2.何に困った・迷った?

次の行動につながった理由を探します。

「情報は多いのに、読んでも商品の違いが分かりにくかった」

という迷いです。

3.なぜ次の行動をした?

ここを考えると、出来事の羅列になりにくくなります。

「読者が選ぶには、商品スペックだけでは足りないと感じた」

などです。

4.実際に何をした?

具体的な行動を書きます。

「それぞれの特徴が、どんな人に関係するのか考えるようにした」

という行動です。

5.その結果、何が変わった・何に気づいた?

大きな成功でなくても構いません。

「特徴だけでなく、読者にとっての意味まで整理するようになった」

という変化でも十分です。

この5つをつなげると、

「商品紹介がスペックの説明ばかりになっていた」

「読んでも違いが分かりにくいと感じた」

「スペックだけでは選びにくいと気づいた」

「特徴が誰に関係するのか考えた」

「利用場面まで文章に入れるようになった」

という流れができます。

ここまで作ったあと、最後に不要な部分を削ります。

ストーリーを一から創作するというより、

「実際の出来事や考えの中から、伝えたいことに必要な流れを取り出す」

と考えると書きやすくなります。

【図5:ストーリーを作る5つの質問チェックリスト】


まとめ|ストーリーは「伝えたいことを場面にする」

ストーリーテリングという言葉だけを見ると、少し難しい文章術に感じるかもしれません。

でも、桃太郎のような昔話を思い浮かべると、イメージはつかみやすくなります。

何かを、

「○○は大切です」

と説明するだけではなく、

人物が登場する。

出来事が起こる。

迷ったり行動したりする。

そして、何かが変わる。

読み手は、その流れを追いながら意味を受け取ります。

ブログで使うストーリーテリングも、基本的な考え方は似ています。

ただし、壮大な物語を作る必要はありません。

状況

悩み

行動

変化

という小さな流れでも十分です。

大切なのは、ストーリーそのものを上手に見せることではありません。

「伝えたいことを、読者がイメージできる場面にする」

ということです。

商品紹介なら、

「この商品は便利です」

だけで終わるのではなく、

「どんな場面で、その特徴が意味を持つのか」

まで考えてみる。

文章術なら、

「読者目線が大切です」

と説明するだけでなく、

「どんなときに読者目線が抜けてしまうのか」

を具体的な場面で見せてみる。

それだけでも、抽象的だった説明が人の生活に近づきます。

そして、ストーリーテリングは、人を無理に動かすためのテクニックとして使う必要はありません。

読者が状況をイメージし、

「自分にも関係する話かな」

「これはどういう意味だろう」

と考えるための伝え方として使う。

個人ブログなら、そのくらいの距離感が自然です。

ストーリーテリングだけでなく、読者目線・共感・ベネフィット・CTAなど、読み手に伝わる文章の考え方は「人の感情を動かすライティング術」で詳しくまとめています。

【「人の感情を動かすライティング術」へ】

人の感情を動かすライティング術|ブログ・仕事・自治会で使える文章の書き方
人を動かす文章は、生まれつきの才能ではなく、誰でも身につけられる技術です。本記事では、ブログ・仕事・ビジネスメール・自治会・PTAなど、さまざまな場面で役立つ「人の感情を動かすライティング術」を分かりやすく解説します。具体例やテンプレートを交えながら、今日から実践できる文章の書き方をご紹介します。

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