結論から言うと、「阝」は左にあればこざとへん、右にあればおおざとです。この位置の違いだけで、名前も役割も判別できます。
形が同じなので混同されがちですが、判断基準はとても単純です。まず左右を見る。それだけで迷いは消えます。
こざとへんは左側に付く部首で、地形を表す「阜」に由来します。
おおざとは右側に付く部首で、集落を表す「邑」に由来します。
由来を知らなくても、実用上は位置で十分に見分けられます。テストや書き取り、仕事の文書作成など、スピードと正確さが求められる場面でも、このルールはそのまま使えます。
この記事では、最初に結論を示したうえで、なぜそう呼び分けるのか、どんな漢字に使われるのか、どう覚えれば忘れにくいのかを順番に整理します。
余計な前置きは省き、判断に必要なポイントだけをまとめています。
【結論】おおざととこざとへんの違いは「左右の位置」だけ

結論から言うと、おおざととこざとへんの違いは、漢字のどちら側に付いているかという一点に集約されます。
形は同じ「阝」でも、左にあるか右にあるかで呼び方と扱いが変わります。細かい意味や由来を知らなくても、この位置のルールさえ押さえておけば実用上は十分です。
文章を書いている途中や、テストで素早く判断しなければならない場面でも、まず左右を確認するだけで答えが出ます。
このシンプルな基準を頭に入れておけば、迷う時間を大きく減らせますし、ほとんどのケースで正確に対応できます。
左に来たら「こざとへん」になる
「阝」が漢字の左側に付いている場合は、「こざとへん」と呼びます。
部首の分類では「へん」にあたる位置に置かれるため、名前にも「へん」が付きます。これは漢字の部首の呼び方のルールに沿った、かなり基本的な考え方です。
たとえば「陸」「階」「阪」などは、いずれも左側に「阝」が配置されており、これらはすべてこざとへんのグループに入ります。
ほかにも「防」や「限」など、同じ形の仲間はいくつもあります。
漢字を見たときに、まず左側に「阝」があるかどうかを確認するだけで、部首名はほぼ自動的に決まります。
細かい形の違いを気にするよりも、位置に注目する方が、ずっと確実でスピーディーに判断できます。
右に来たら「おおざと」になる
一方で、「阝」が漢字の右側に付いている場合は、「おおざと」と呼びます。
こちらは部首の位置としては「つくり」にあたるため、名称に「へん」は付きません。見た目が左側のものと同じなので混同されがちですが、判断の軸はあくまで位置です。
たとえば「都」「郡」「部」などが代表例で、いずれも右側に「阝」が配置されています。ほかにも「邦」「郵」など、地名や行政区分、人の集まりを連想させる漢字が多いのも特徴です。
文章を書いている途中やテストの最中でも、まず右側に付いているかどうかを確認すれば、それだけで答えは決まります。
右にあれば、それはもう迷わず「おおざと」と判断して問題ありません。細部の形を見比べるより、位置を一目で捉える方が、スピードも正確さも両立できます。
「へん」が付くのは左側だけなので注意
混乱しやすいポイントは、「右側にあるから“おおざとへん”」と言ってしまうケースです。
実はこれは正確には誤りで、「へん」という呼び方が付くのは左側に来たとき、つまり「こざとへん」の場合だけです。
右側に来るときは、あくまで「おおざと」と呼びます。
この違いを曖昧にしたままだと、部首名を書く問題や説明文で失点しやすくなります。
位置と名称をセットで覚えておくと、用語の使い分けでも迷いにくくなり、判断も安定します。
そもそも「おおざと」と「こざとへん」って何?

「位置で違うのは分かったけど、そもそも何が違うの?」と感じる人も多いと思います。
実際、形が同じに見えるため、名前だけが二つあるように感じてしまい、違いが曖昧になりがちです。
ここでは、なぜ同じ形なのに呼び方が分かれているのか、その背景と考え方を、用語のルールに沿って整理します。
結論の判断は位置を見るだけで十分ですが、仕組みを理解しておくと、初見の漢字でも迷いにくくなり、説明を求められたときにも言葉にしやすくなります。
見た目は同じ「阝」なのに名前が違う理由
おおざともこざとへんも、見た目はどちらも同じ「阝」です。
そのため、形だけを見ていると同一の部首に思えます。しかし、漢字の世界では部首の位置によって役割の呼び方が変わることがあり、ここでもそのルールが適用されています。
左に来ると「へん」、右に来ると「つくり」として扱われ、結果として名称も変わります。
これは特別な例外ではなく、他の部首でも見られる一般的な考え方です。
このルールに従って、「左=こざとへん」「右=おおざと」と区別されています。
形が同じでも、配置によって分類が変わる、という点を押さえておくと理解しやすくなります。
部首の位置で呼び方が変わる漢字のルール
漢字の部首には、「へん」「つくり」「かんむり」「あし」など、置かれる位置によって呼び方が決まる仕組みがあります。
これは多くの部首に共通する考え方で、形そのものよりも配置が優先されます。こざとへんは「へん」の位置、つまり左側に置かれるからこざとへんと呼ばれます。
一方で、おおざとは「つくり」の位置、つまり右側に置かれるからおおざとと呼ばれます。
呼び名が二つあるように見えても、実際には位置の違いをそのまま名前に反映しているだけです。
したがって、細かな意味や由来を思い出そうとしなくても、「どこに付いているか」を確認するだけで判断できます。
まず左右を見る。この手順を習慣にするだけで、部首名で迷う場面は大きく減ります。
テストや漢字問題で間違えやすいポイント
学校のテストや漢字検定などでは、「部首名を書きなさい」という形式の問題がよく出題されます。
このとき、形が同じに見えるため、位置を確認せずに「どっちだっけ?」と迷ってしまう人が少なくありません。とくに時間に追われている場面では、考え込むほどミスにつながりやすくなります。
だからこそ、「左ならこざとへん、右ならおおざと」というルールを、まずは反射的に思い出せるレベルまで機械的に覚えてしまうのが一番の近道です。判断基準を一つに絞っておけば、迷う時間を減らし、確実に正解へたどり着けます。
由来を知るとスッと理解できる

実は、この二つはもともとの成り立ちも少し違います。形が同じに見えるため同一視されがちですが、背景にある意味は別々で、それが部首としての役割の違いにもつながっています。
由来を知ると、「なるほど、だから役割が違うんだ」と理解しやすくなり、位置だけで判断するときにも記憶の支えになります。
実用上は左右で見分ければ十分ですが、成り立ちを押さえておくと説明するときにも迷いません。
こざとへんは「阜(おか)」が元になっている
こざとへんの元になっているのは、「阜(ふ・おか)」という漢字です。これは「小高い丘」や「土地の高まり」を表す意味を持っています。
地面が盛り上がった様子や、地形の起伏を示すイメージが中心にあり、場所や地勢に関係する概念と結び付きやすいのが特徴です。
そのため、こざとへんが使われる漢字には、土地や地形に関係する意味を持つものが多く見られます。実際の用例を見ても、地面の状態や場所の性質を連想させる漢字が並び、由来と意味のつながりが分かりやすく表れています。
おおざとは「邑(むら)」が元になっている
一方、おおざとの元になっているのは、「邑(ゆう・むら)」という漢字です。これは「人が集まって住む場所」、つまり村や町のような集落を表します。
人の暮らしが集まる場所を示すイメージが中心にあり、行政区分や地名のように、一定の範囲をまとめて捉える感覚とも相性が良いのが特徴です。
そのため、おおざとが使われる漢字には、地名や行政区分、人の集まりに関係する意味を持つものが多く見られます。
実際の用例を眺めると、地域や集団を表す語と結び付くケースが多く、由来の意味がそのまま使われ方に反映されていることが分かります。
意味の違いが漢字の使われ方にも表れている
このように、もともとの意味が「丘・地形」か「村・集落」かという違いがあり、それが漢字の意味や用法にも反映されています。
どちらも場所に関係する点では共通していますが、地形そのものに目が向くか、人の集まりや区画に目が向くか、という視点の違いが部首の役割に表れています。
もちろん、実際の学習では意味まで細かく暗記しなくても問題ありませんが、「左は地形っぽい、右は村っぽい」と大まかにイメージできるだけでも、判断の助けになります。
位置で見分けるルールと意味のイメージを組み合わせておくと、記憶にも残りやすく、初見の漢字でも迷いにくくなります。
一瞬で判断できる!おすすめの覚え方3選

ここからは、実際に迷わなくなるための覚え方を紹介します。ポイントは、判断の手順をできるだけ単純化することです。
複雑な知識を思い出す必要はなく、見た瞬間に処理できる形に落とし込むのがコツです。
どれか一つでも自分に合うものを選び、繰り返し使って体に覚えさせれば、自然と迷いは減っていきます。
覚え方①「こざ左・おお右」で位置ごと丸暗記
いちばんシンプルで実用性が高いのが、「こざ左(ひだり)・おお右(みぎ)」とフレーズで覚える方法です。
漢字を見たら、まず「左かな?右かな?」と位置だけを確認し、このフレーズを思い出すだけで答えが出ます。判断に必要な情報が一つにまとまっているため、考える時間をほとんど使いません。
書き取りや小テストのようにスピードが求められる場面でも安定して使えます。最初は声に出して確認し、慣れてきたら頭の中で自動的に処理する、という流れで練習すると定着しやすくなります。
テスト前の暗記にも向いている、いちばん手堅い方法です。
覚え方②ひらがなの形でイメージする方法
「こ」という字は、どこか左に寄っているような印象があり、「お」は丸くて大きい形をしている、という見た目の感覚から連想する方法です。
そこから、「小さいほうが左=こざとへん」「大きいほうが右=おおざと」と対応づけて覚えます。少しこじつけに感じるかもしれませんが、視覚的なイメージは記憶に残りやすく、文字を見た瞬間に反射的に思い出しやすいのが利点です。
とくに、理屈よりも感覚で覚える方が得意な人には向いています。一度このイメージを作っておくと、細かい説明を思い出さなくても、見た目だけで左右を判断できるようになります。
覚え方③意味(丘と村)で連想する方法
由来とセットで、「左は丘(こざとへん)、右は村(おおざと)」と意味で覚える方法もあります。
こざとへんは地形を表すイメージ、おおざとは人の集まりを表すイメージ、という違いを頭の中で簡単な風景として描いてみるのがポイントです。
地形が左側に寄り添っている感じ、村が右側にくっついている感じ、という場面を思い浮かべると、漢字を見たときに自然と思い出しやすくなります。
位置のルールと意味のイメージを組み合わせて覚えることで、記憶が二重に補強され、長く定着しやすくなります。
例で確認するともっと分かりやすい

実際の漢字を見ながら確認すると、理解はさらに深まります。ルールを文章で覚えるだけでなく、具体例に当てはめて見ることで、判断の手順が頭の中で整理されやすくなります。
ここでは代表的な例をいくつか挙げて、位置の見方と考え方を一緒に確認してみましょう。
こざとへんが使われる漢字の例(陸・階・阪 など)
「陸」「階」「阪」「防」「限」などは、すべて左側に「阝」があります。
つまり、これらはこざとへんのグループです。実際の文字を一つずつ見比べてみると、いずれも左側に同じ形が配置されていることが分かります。
漢字を見たら、まず左側に「阝」があるかどうかをチェックするクセをつけると、部首名はほぼ自動的に決まります。
慣れてくると、細部の形を確認しなくても、配置を見ただけで瞬時に判断できるようになります。
おおざとが使われる漢字の例(都・郡・部 など)
「都」「郡」「部」「邦」「郵」などは、右側に「阝」が付いています。これらはすべておおざとです。実際に一文字ずつ確認すると、いずれも右端に同じ形が配置されていることが分かります。とくに地名や行政区分、地域のまとまりを連想させる語が多く、由来のイメージとも結び付きやすいのが特徴です。
文章中で見かけたときも、まず右側に付いているかどうかを確認すれば判断は終わります。右にあれば「おおざと」と、ほぼ反射的に答えられるようになるのが理想です。
慣れてくると、細部を見なくても配置だけで即座に区別できるようになります。
見分けにくい漢字でのチェックポイント
パッと見て形が似ている漢字でも、「どっち側に付いているか」だけを意識して見れば、ほとんど迷いません。
実際の判断では、まず左右のどちらに「阝」があるかを確認し、その時点で呼び方を決めてしまうのがコツです。
細かい形の違いを探したり、意味を思い出そうとしたりするよりも、配置を一目で捉える方が速くて確実です。まずは左右を見る。この手順を徹底するだけで、見分けにくい漢字でも安定して判別できます。
よくある間違いと注意点

最後に、よくある勘違いや注意点も押さえておきましょう。ここを知っておくと、用語の使い間違いを防げるだけでなく、テストや説明の場面でも迷いにくくなります。
ルール自体は単純でも、呼び方の部分でつまずく人は意外と多いので、ここで一度整理しておくと安心です。位置と名称をセットで確認する意識を持つことが、ミスを減らす近道になります。
「おおざとへん」と呼んでしまうのは間違い?
よくある間違いが、「右側にあるから“おおざとへん”」と呼んでしまうことです。形が同じに見えるため、つい左側と同じ感覚で「へん」を付けてしまいがちですが、正しくは、右側は「おおざと」で、「へん」は付きません。へんが付くのは左側の「こざとへん」だけ、という点はしっかり区別しておきましょう。
部首名を書く問題や、人に説明するときにこの違いを取り違えると、内容が正しく伝わらなくなります。まず位置を確認し、その位置に対応した呼び方を選ぶ、という手順を意識しておくと、こうした言い間違いは自然と減っていきます。
漢字テストや書き取りで失点しやすいケース
部首名を書かせる問題では、「名前」まで正確に書けないと減点されることがあります。形は合っていても、「こざとへん」と「おおざと」を逆に書いてしまうとミスになります。
とくに時間制限があるテストでは、考え直す余裕がなく、そのまま書いてしまいがちです。採点では部首名が厳密に見られるため、位置は合っているのに名称の取り違えで点を落とす、というケースも珍しくありません。
だからこそ、位置と名前をセットで覚え、見た瞬間に結び付けて判断できる状態にしておくことが大切です。
名前よりも「位置」を優先して見るクセをつけよう
迷ったときに一番確実なのは、意味や由来を思い出すことではなく、まず左右を見ることです。判断の手順を「位置の確認→名称の決定」に固定してしまえば、途中で迷う余地がなくなります。
左ならこざとへん、右ならおおざと。この順番で処理するクセをつけておくと、初見の漢字や似た形の文字が出てきても対応しやすくなります。
結果として、考え込む時間が減り、ほぼ間違いなく正解にたどり着けます。
まとめ|迷ったら「左こざと・右おおざと」でOK

おおざととこざとへんは、見た目が同じ「阝」なので混乱しやすいですが、ルールはとてもシンプルです。左にあればこざとへん、右にあればおおざと。
この一言を軸にして判断すれば、確認にかかる時間はほぼゼロになります。由来や意味を知っておくと理解はさらに深まりますが、実用面では「位置で判断」がいちばん確実で再現性の高い方法です。
文章作成や書き取り、テストの場面でも、まず左右を見るという手順に固定してしまえば、迷いは自然と減っていきます。
次に漢字を書いたり見たりするときは、このルールを思い出し、配置だけをチェックしてサッと見分けてみてください。
繰り返し使うほど判断は速くなり、同じ形で迷う場面も少なくなっていきます。

